日本発!水とCO2から石油を作る技術 | 日々此れShow人

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最近、衝撃的なビックニュースを知りました。

 

日本が、

人工的に石油を作り出す技術を開発した

というのです!

 

どういう話かというと、

開発者は、京都大学名誉教授の今中忠行さんという方。

産業化しようとしているのは、仙台のサスティナブルエネルギー開発という会社です。

 

ニュースを見る限り、まがい物ではなく、本物の石油が作れる様です。

 

まず、純水と二酸化炭素を、特殊な光触媒を介して、ラジカル水にします。

ラジカル水を調べてもちょっと出て来ないので想像の域を出ませんが、

化学的には、水(OHO)から、Oが一つ外れた状態(・HO)をラジカルと言います。

ラジカルは、電子が足りない状態であり、他の分子から電子を奪う性質を持っています。

これを含んだ水をラジカル水、というのではないかと思われます。

 

で、このラジカル水に、最初の種となる灯油等を入れて、二酸化炭素を入れて、混合すると、

入れた灯油が110%の量になる(1割増える)というのです。

 

で、この増えた1割分をまた種にして、次々と永遠に増やしていけるという話。

 

灯油を種にすれば灯油が、軽油を種にすれば軽油が、それぞれ作れるそうで、

ガソリンはまだ出来ない様です。

 

化学的な理屈がどうなっているのか、大学で有機化学をやっていた自分としてはもう少し詳しく知りたい所です。

灯油は化学式で書くと、C11H24からC14H30くらいの混合物。

ラジカルの作用によって、この複製が進むのでしょうか?

 

良く分からんけど面白い!

 

価格は14円/リットル程度との事。

しかも作る際に使うCO2と、燃焼した際に排出されるCO2は同量になるので、

ゼロエミッションになるという、まさに夢の様な話です。

 

自分が知ったのはYouTubeです。

最初の情報発信は半年くらい前と見られますが、

取り上げているのは(失礼ながら)無名なユーチューバーさんが数名と、地方テレビニュース映像が2つ3つ。

これだけ大きな話であるにも関わらず、テレビニュースでは殆ど取り上げられておらず、新聞でも目にする事なく、私の周囲にも知る人は全くいません。

 

おそらく、一部の国々を刺激しないよう、

あとは世界でも日本でもどんどん進んでしまっている新エネルギー開発や、それに関わる新技術を今更後戻りさせられない、という圧力が加わっている様な、、

まぁそこは深堀すると怖いので止めときます。

 

で、この技術を実用化した、サステナブルエネルギー開発という会社ですが、

精製した石油を売る事は法律的にできない様で、石油を作る機械を貸し出すサービスをしている様です。

 

機械のレンタル代は50万円/月。

灯油が現在1リットル132円として、

これが合成灯油で14円になるという事は、お金が118円/リットル浮くわけで、

50万円を回収するには、月に4,237リットル以上使う所じゃないと元は取れないという事になります。

大型工場でもこんなに使うかな?

たぶん、レンタル代の元は取れないのでしょうね。

むしろ企業にとってはゼロエミッション燃料としての価値の方が大きい様には思います。