実は、身バレ恐怖症という感じになっております。
最近、5年ほど匿名で続けていたツイッターのアカウントを停止しました。
工学を共通として仲間の輪を広げ、それなりにフォロワーも増えて、匿名同士で仲良しも出来て、オンラインオフ会などにも時々参加したりして、普段の生活では知り得ない、住む場所も職業も年齢や性別も価値観も離れた人達との出会いや語らいを楽しんでいました。
5年もそんな感じで交流をしていると、お互いに正体を明かす事もあります。
中には、実は取引先の会社の人だった、なんて事もありました。
不思議なもので、そういう人達とは更に仲良くなったりもして、SNSからお仕事の紹介を受けたり、深い話を教えてくれたりなんて事もありました。
つぶやくにしても、お互いに出してはいけない社内情報や仕事のマイナス情報は一切出しません。
皆さん、勤め先を特定されたり、機密や個人を特定される情報などは出さないのが原則でした。
大企業であれば同じ会社に勤める人同士が実は匿名で繋がっているという事もあります。
でも、同じ会社だと気づいてもお互いに気づかないフリをしておくのが暗黙のルールになっていました。
自分に関しては、会社はもちろん、業種を同定されるつぶやきは一切しませんでした。
普段は、科学や世論に関するニュースとか興味とか、生活での気づきとか、他愛もない話題がメインで、
それでもたまーにすごく嫌な事があれば、例えば、
口の悪い人とは距離を置く事にした、とか、
理不尽な扱いを受けた場合にどうするべきか、とか、
普遍的な言い回しでぼやく事はありました。
さて、そんなある時の事です。
ちょっとした事件があって、
自分が矢面に立つ様な立場にいたのですが、
それに関する思いを、有名な童話を使って、分かる人には分かるように、すごく遠回しな感じに呟いたのです。
それは、自分の正体を知る数名のツイッター仲間に向けて書いたつもりでした。
彼らは、分かってるよ、という感じで、反応をくれたり、メッセージもくれました。
するとそれから3日後の事でした。
「ツイッターのつぶやきを止めて下さい。社外にも社内にもバレバレです」
身近な会社の人からの警告メールが来たのです。
その方の後ろに、別の..人がいて、言わせているのは分かりました。
自分の正体を知るツイッター仲間は数名だけと思い込んでいたのが、実は噂として広がっていて、社内にまで伝わっていたのです。
まぁ実際のところ、5年もやっていて、いつかはバレるなと思っていたのは確かでした。
しかしそうなると、遠回しに普遍的な言葉として書いてきた愚痴や自分の思いも、
実際の事柄を知る身近な人達が読めば、あぁあの日のあの事件の事だな、と分かってしまいます。
そういう目で過去のつぶやきを読み返していくと、あぁこりゃまずいかもな、という物もありました。
もしそれを見て傷付いた人もいたなら、申し訳ない事でした。
さて、そんな警告を受けまして、
開き直ればよいのでしょうが、自分だと認めるのもおかしいし、書き続ける気にもなれないしで、
結局、アカウントと名前を変更して外部から見れない様にして、当面お休みします、とツイートしたままほったらかす事にしました。
世の中のSNSやブログで、実名を明かして書いている方々は、とても勇気があると思います。
自分は面と向かって喧嘩する勇気もなし、かつてのソフトバンクの孫さんの様に持論を押し通す気力もなし、
この先も隠れて、書きたい事を書き続けていくつもりです。
もし気づいた方がいても、どうか、そっとしておいて下さい。