こんにちは、検査科です
さわやかな5月がやってきましたね
前回は、CRPと白血球についてお話ししました
今回は、感染症について
もう少し深堀していきたいと思います
最近は感染により
発熱などの症状がでる急性感染症や、
感染が全身に広がってしまう敗血症の指標として、
プロカルシトニンとプレセプシンの二つが
活用されるようになってきました。
プロカルシトニンは、
重症な細菌感染症の際に全身で作られます。
前回お話したCRPよりも速やかに、血液中で増加します。
また、体の状況を素早く反映するため、
抗菌薬などの使い方を適正に判断しやすくなるのでは、
と期待されています
最近登場したプレセプシンは
プロカルシトニンよりも
敗血症の診断に優れています
プレセプシンは体内の免疫細胞が、
細菌を攻撃する際に発生すると考えられています。
敗血症が重症であるほど、プレセプシンは増加するため、
敗血症のより良い判断材料として注目されています。
CRPや白血球が増加しただけでは
「感染症」とは言いづらいですが、
プロカルシトニンやプレセプシンが登場したことで、
「感染症」に対しての治療指標が明確となりました
(検査科)