こんにちは、医療機器管理担当:臨床工学科です
今回はこちらの医療機器をご紹介します
「間欠型空気圧式マッサージ器」(通称:フットポンプ)と言う医療機器です
脚を空気圧で圧迫することにより、静脈の血行を促進し、
静脈血栓塞栓症の予防や、血液の停滞・浮腫を
軽減するために使用します。
静脈血栓塞栓症は旅行者血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)として、
社会的にも度々注目を集める疾患です。
日常生活では、歩行で下肢を積極的に動かし下腿のポンプ機能を活性化させ、
下肢の静脈血の停滞を減少させることができます。
血流の停滞は血栓形成の重大な因子です。
手術中から手術後の安静期間など十分な歩行ができないと、
血栓症のリスクが高まります
そこで、フットポンプの出番です
実際には弾性ストッキング(脚の部位ごとに適切な圧迫圧がかかるように設計されたストッキング)と
併用することが多いかと思います。
弾性ストッキングを着用した上から、このカフを脚に巻きます。
フットポンプはカフに間欠的に空気を送り、決められた圧力、
決められたサイクルで圧迫マッサージします。
(フットポンプ使用の有無は血液検査の結果や下肢の血管の状態、
手術部位などによって異なりますので、詳細は担当医師・看護師にご確認ください。)
↑スタッフの脚とテスト用のカフです
文献)肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に 関するガイドライン(2017年改訂版)
(臨床工学科)