こんにちは!
検査科です
今回は臨床検査技師が関わる感染症検査についてお話ししたいと思います
最近では身を潜めているコロナウイルスですが、今年の夏は猛威を振るっていました。
そして、今年私たちは数多くのコロナウイルス検査(PCR)を行いました。
コロナウイルスの検査では防護服に身を包み自らも感染に注意し、
病院クラスターを防ぐため一生懸命コロナウイルス検査に取り組んだ一年でした。
さて、話は変わりますが、病院には感染制御チーム(ICT)があり、
私達臨床検査技師もチームの一員となっています
ICTメンバーには、感染症の専門医、看護師、薬剤師、臨床検査技師がいます。
臨床検査技師の主な役割は、感染症サーベイランスとしての
薬剤耐性菌に関する発生状況や変化を調べること、
院内感染防止を目標とした院内ラウンド、
そして、感染対策に向けた情報の発信としての
院内感染対策ニュースなどがあります。
特に感染症サーベイランスは、院内の感染を予防するために、
病院の中で感染症が発生しているかどうかを継続的に監視し、調査していくシステムの事です。
原因を突き止め、どのように感染を防いでいくかを決め、対策を実行するものです。
私たちは、喀痰や尿などを用い様々な感染リスクのある情報をいち早く収集・解析します。
監視対象菌としては、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)、
VRE(バンコマイシン耐性緑膿菌)、MDRP(多剤耐性緑膿菌)etc・・・などとなっています。
またこれらの菌が検出された場合には、ICTと密に連絡を取りながら、
感染の拡大を未然に防ぐために早急な対応が取られます
今回は少し難しいお話しでしたが、まだまだコロナウイルスは変異を続けています。
みなさんも引き続き感染対策をおこたらず
2022年を元気で迎えられるように過ごしましょう
(検査科)