採血ってなんで沢山とるの?【検査科】 | 湘南慶育病院オフィシャルブログ

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こんにちは。検査科です。

 

今回は採血管の種類についてお話したいと思います。

 

皆さん採血をするときに

「こんなに何本も採られちゃって、血がなくなっちゃうわーガーン

と言われるのをよく耳にします。

 

というわけで なぜ、何本も採るのかを説明しますひらめき電球

 

まずは皆さんがよく採血されるときに使う主な採血管をご紹介します。

下矢印下矢印下矢印

 

左から順番に桃色、紫色、灰色の採血管です。

実は採血管の種類によって中に

入っている薬剤(抗凝固剤や分離剤など)が違います。

 

一番左の桃色の採血管が“生化学”を主に調べる採血管で、6ml入ります。

体内で作られる酵素やホルモンなどを調べることで

肝臓や腎臓などの臓器の状態を知ることができます。

(皆さんの気になるコレステロールや中性脂肪の数値が分かりますてへぺろ

感染症の検査もできます。

 

真ん中の紫色の採血管が“血算”を主に調べる採血管で、2ml入ります。

血液中の赤血球や白血球、血小板などの細胞の数や種類を見ることで

貧血になっていないか?流れる血液細胞は正常か?を調べています。

 

一番右の灰色の採血管が“血糖 と ヘモグロビンA1c”を主に調べる採血管で、2ml入ります。

血液中のブドウ糖の濃度やヘモグロビンA1c(直近1~2カ月前の血糖の状態がわかる)を

調べています。

ご飯を食べてから血糖の検査をすると検査値が高く出てしまうので、

なるべくご飯を抜いてから採血をお願いします。

もし、ご飯を食べてきてしまったら診察の時に先生に伝えましょう上差し

 

 

ここまで紹介したのはほんの一部ですが、

こうした様々な採血管を使って皆さんの身体の状態を調べています。

それぞれ検査の目的が違います。

 

ところで皆さん、この3種類の採血管全部使っても

たったの10mlしか採血されないことに気付きましたか??

お料理で使う大さじ1杯が15mlなので、それよりも少ないのです!

それに、人間の身体は毎日新しい血液を作っていますので、

採血による貧血で倒れてしまうということはないのでご安心くださいウインク

 

身体の状態を知るためには血液検査が必要不可欠ですが、

そのためには採血をしなければなりません。

皆さん、採血は嫌だと思う方が多いと思いますが、

今の身体の状態を知るいい機会と思って頑張りましょう!筋肉

 

(検査科)