こんにちは、臨床工学科です。
今回は手術室で使用する麻酔器についてご紹介します
当院の手術室では外科、整形外科、眼科などの手術を行っています。
部屋数は2室で、それぞれの部屋に一台ずつ麻酔器を常設し、
主に全身麻酔の時に使用しています。
こちらが当院の麻酔システムです。
麻酔器には色々な付属機器がついているので、すべてまとめて『麻酔システム』とも言われます。
当院の麻酔器にも生体情報モニタや麻酔記録システムなどが付属しています。
麻酔器は大きく分けると麻酔回路と呼吸回路で構成されます。
麻酔回路で液体の麻酔薬を気化させ、酸素などの医療ガスと調整・混合し、
呼吸回路でそのガスを患者様に供給、人工呼吸で呼吸をバックアップします。
全身麻酔は睡眠とは違い、呼吸が浅くなります。
また、多くの場合では筋肉を弛緩させる薬を使用するので自力での呼吸が弱まります。
そのため、全身麻酔の最中は人工呼吸が必要になります。
(麻酔は術式や全身状態により様々な選択がなされます。
詳細は担当する医師・看護師にお問い合わせください)
麻酔中の管理は、痛みや意識を取り除くだけでなく、
術中の患者様の全身管理も含みます。
低酸素血症や術中覚醒を防ぐために、
酸素や麻酔薬の濃度を状況にあわせて的確に調整する必要があります。
臨床工学科では麻酔システムの始業点検を実施し、
麻酔や全身管理が滞りなく行えるようにしております
(臨床工学科)