こんばんは
湘南慶育病院 広報室の大金です。
いつもご愛読ありがとうございます
本日は総合診療内科 椎橋元医師による「ココが重要!健診結果でわかる病気のサイン」の
2回目を実施しました
前回ブログのおさらいです
肥満・コレステロール・中性脂肪・脂質の危険因子は
・食べ過ぎ
・多量の飲酒
・運動不足
・脂質のとりすぎ
・高カロリー食
・喫煙
・高血圧
・糖尿病
・遺伝的要因
などがありましたね。これらは
★生活習慣の改善として
・食べ過ぎない
・飲酒は適量
・適度な運動習慣
・禁煙
・動物性脂肪を控え、青魚を摂取
・コレステロールを多く含む食品を控える
・野菜、果物を積極的にとる
それでも、値が下がらない場合は病院を受診し、薬物療法をうけましょう。
では、前回の続きを
<血糖検査>
空腹時血糖値、HbA1Cは糖尿病のチェックです。
血糖値:血液中のブドウ糖、体のエネルギー源。
HbA1c:過去1か月の血糖値の平均。
空腹時血糖値が126mg≧dl、HbA1C≧6.5%➡糖尿病の可能性です
糖尿病の三大合併症は網膜症、腎症、神経障害です。
動脈硬化は心筋梗塞、脳梗塞を引き起こします。また、足病変は潰瘍、壊疽などがあります。
血糖値、HbA1cが引っかかってしまったら・・・・医療機関を受診しましょう。
糖尿病の診断、合併症評価、治療、食事療法、運動療法、内服治療、インスリン治療などがあります。
<尿酸値>
タンパク質の一種であるプリン体が代謝された後の老廃物です。
高い状態が続くと「痛風」、「尿管結石」、「動脈硬化」等のリスクが高まります。
尿酸値が高くなる原因としては・・
体質、肥満、プリン体の過剰摂取(アルコール、しらこ、レバー、あんきも、肉類)です。
またまた「肥満」や「アルコール」がでてきましたね
耳が痛いです
尿酸値をさげるためには・・
肥満の解消、アルコールや甘いものを控える。乳製品、野菜類の摂取。薬物療法。
<AST、ALT>
AST、ALT:トランスアミナーゼと呼ばれる酵素、アミノ酸をつくる働きをしています。
AST:肝臓、筋肉、赤血球に存在しています。
ALT:主に肝臓に存在しています。
AST、ALT高値は肝臓の障害、ASTのみ高値は筋肉や赤血球の障害がでてきます。
➡急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝臓がん、アルコール肝炎などの病気を引き起こします。
<γ-GTP>
γ-GTPはアミノ酸を代謝する酵素で肝臓、胆管に存在します。
γーGTPが高値はアルコール等により肝臓に負担がかかっている場合と
胆汁の流れが悪くなっている場合があります。
➡アルコール性肝障害、慢性肝炎、胆汁うっ滞、薬剤性肝障害を引き起こします。
<クレアチニン、GFR>
クレアチニンはアミノ酸の一種であるクレアチニンが代謝された後の老廃物です。
腎臓から尿中に排泄されます。
eGFRはクレアチンの値より算出された腎臓機能の指標です。
➡いずれも数値が高いと腎臓の機能低下を意味するものです。
尿検査は腎臓のチェックです。
尿糖:尿に排泄されるブドウ糖。血糖値が高いことを反映します。
尿蛋白:尿中に排泄されるタンパク質。腎臓の障害を反映します。※運動、発熱でも上昇します。
尿潜血:尿に血液が混ざっている。腎臓、尿管、膀胱の障害を反映します。
<まとめ>
健康診断で異常を指摘されたら、病院を受診しましょう。
受診科が不明だったり、どこに相談すればいいのかわからない場合は
当院であれば「総合診療内科」に受診をしてください。
月~金曜日の午前8時30分からが受付です。予約も紹介状も不要ですが、
現在、かかりつけ医がいらっしゃる場合は、今までの経過を知る上でも
紹介状をお持ち頂ければ、より良い診療ができます。
講演後は参加された方が今年度の健康診断結果をもとに
沢山の熱心なご質問をいただき、1つ1つお答えしました。
本当にありがとうございました。
次回は9月11日(火)、9月28日(金)14時~
演題「誤嚥性肺炎を防ぐ!飲み込むチカラを保つリハビリ」
講師:リハビリテーション科 藤田聡志医師です。
どうぞ宜しくお願いいたします