シンガポールで開催された国際学会にて当院長が基調講演を担当しました!! | 大泉学園複合施設オフィシャルブログ

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大泉学園複合施設は、練馬区の地域包括ケアモデルの中核を担うことを目指した病院・施設です。

12th Asia Pacific Eldercare Innovation Awards 2024 15th World Ageing Festival in Singapore

 

この度、当院の酒向正春院長が、シンガポールのAGEING ASIAより、高齢化社会に最も影響を与えるリーダーとしてアジアのTOP10に選出されました。

 

 

Ageing Asiaは高齢化問題を暗い問題でなく、明るに未来に改革する活動を進める組織です。このため、シンガポールで開催された国際学会のWORLD AGEING FESTIVAL 2024で5月5~9日Marina Bay Sands Expo and Convention Centrenに招待され、「The aggressive rehabilitation model that merges healthcare, community care and city infrastructure」のタイトルで基調講演を行いました。

 

 

その講演の内容は、これまで取り組んできた攻めのリハビリテーション治療で人間力を回復する過程(NHKプロフェッショナル~仕事の流儀~第200回で特集)と、自宅退院後の地域への社会参加を継続支援する取り組み、さらに、政府・自治体・企業と連携した都市インフラ開発による社会参加環境と社会参加支援体制の整備で超高齢社会の新しいコミュニティを創造するアプローチを話ました。 

 

 

特別講演後は、「Transformational shifts in health longevity trends that will shape the future of ageing in 2030」というパネルディスカッションが行われ、アジアの有識者と一緒に2030 年の高齢化の未来を形作る健康寿命のトレンドの意見交換を行いました。また、前日2日間にわたり開催された12th Asia Pacific Eldercare Innovation Awards 2024では、審査員として約40演題を審査しました。 

 

 

世界の国々は各国で医療制度が異なります。そのため、全世界で同じ医療を行えるわけではありません。しかし、医療福祉の質の問題とは別に、各国で可能な医療を提供する政策は各国でそれぞれ必要になります。

 

例えば、リハビリテーション医療に関しては、マンパワーのないシンガポールではテクノロジーを優先したリハビリテーション治療になり、マンパワーのある日本では、コンベンショナルを優先したテクノロジーと統合したリハビリテーション治療になります。

 

当院でもさらに最先端のテクノロジーによるリハビリテーション治療も取り入れていく方針です。 リハビリテーションチーム医療による日々の治療現場を最も大切にした上で、地域貢献や世界貢献を常に考えて、学会発表や論文執筆に加えて、当院では全国発信や世界発信も継続していきたいと思います。

 

酒向院長、海外出張お疲れ様でした。  

 

文責 リハビリテーション部 部長 二瓶太志