こんにちは
リハビリテーション部です
当院で使用している備品の装具を数回に分けてご紹介しようと思います
今回は
SHB(シューホーンブレース)をご紹介致します。
SHBはプラスチック製の靴ベラ型装具(shoehorn braice)です。
プラスチックで一体成型されているものや、支柱部分と足板を分離し、足関節部分に継手を用いるものもあります。
また、プラスチックの素材や厚さや装具の長さ、トリミング方法などにより機能を変化させることができます。
軽度の痙性麻痺や末梢神経麻痺による軽度の尖足、下垂足等に用いることが多いかと思います。
特徴としては、
・シンプルで見た目が良い
・装具の上から靴が履ける
・軽量で、比較的コンパクト
・掃除がしやすく、錆びる心配がない
・可撓性があり強靭
・正確な形が得られやすく、加熱により形の微調整が可能
・作製後の足部角度調整が困難
・破損した際の修理が困難
・通気性が悪いものが多い
・褥瘡や擦り傷ができるリスクがある
また、足部の固定が強い場合は、立った際の足関節、膝関節の安定性が得られますが、
椅子からの立ち上がりは行いにくくなるといった面も。
立った際に膝関節が安定している方であれば、たわみやすさを大きくすることで
日常生活動作が行いやすくなるといわれています。
こちらは、SHBの踵をくり抜いたタイプです。
踵くり抜きタイプのSHBの特徴は、通常のSHBと比較して
・靴の着脱がしやすくなる
・足をついた際に、踵から感覚が入りやすい
・強度が落ちるため、矯正力が弱くなる
こちらは、オルトップLH(写真右)とオルトップLH+(写真左)です。
柔らかめのプラスチックで出来ており、軽量で履きやすいですが、
矯正力はあまり強くありません。
主に下垂足のある方に使用します。
LH+の方が、足先や下腿部分の長さが長く、矯正力がやや強いです。
当施設では、主治医や義肢装具士さんと連携し、
装具の特性を踏まえ、患者様の身体機能、活動性を考慮し、
リハビリや患者様の生活に最適な適切な装具を検討しております
引き続き、よろしくお願いします