ステロイド外用剤のギモン! | 石巻健育会病院のブログ

石巻健育会病院のブログ

石巻港湾病院は石巻市大街道に移転し、病院名も新たに「石巻健育会病院」としてリニューアルオープンしました。
地域により一層親しまれる病院をめざして頑張っています。
ここでは、日々の活動内容や行事についてご紹介します。
お気軽に見ていってくださいね。

こんにちわ!本日は薬剤科が担当します!ひまわり

今日のテーマはステロイドの外用剤についてです!

ステロイドと聞くと副作用が心配で使っていいのか不安という方は多いのではないでしょうか?無気力

今回は、そもそもステロイド軟膏とは?どれくらいの量使うのか?期間は?塗り方は?など気になる疑問に答えたいと思います上差し

 

 

ダイヤオレンジそもそもステロイド軟膏とははてなマーク

体内で作られている副腎皮質ホルモンを科学的に合成し薬効成分として配合した外用薬のことです。

塗った部分の炎症を鎮め短期間で皮膚炎を抑えることが可能で、湿疹、かゆみ、赤みを中心に皮膚疾患の治療に幅広く使用されます。

ステロイド外用薬は対象となる疾患が多くあります

アトピー性皮膚炎、虫刺され、痒みによる湿疹、薬疹、熱傷、日光皮膚炎、、

 

 

ダイヤオレンジまずはステロイドは適切な強さを使いましょう!

ステロイド軟膏の強さには5つのランクがあります

強い順から

ストロンゲスト➡ベリーストロング➡ストロング➡ミディアム➡ウィーク

例)

ストロンゲスト・・・デルモベート、ダイアコート

ベリーストロング・・・フルメタ、アンテベート、リンデロンDP、マイザー

ストロング・・・リンデロンV、フルコート

ミディアム・・・ロコイド、キンダベート、アルメタ

ウィーク・・・プレドニゾロン  

※載せていない薬剤もあります。

 

 

ダイヤオレンジ次に適切な使用のために正しく使うためのポイントです!

①   効果の強さ・使用部位の確認

②   使用回数の確認・・・外用回数は1日2回(朝夕:入浴後)を原則とし、炎症が落ち着いてきたら1日1回に外用回数を減らします。1日の使用量を減らした場合は症状の再燃がないか確認しましょう。

③   使用量の確認・・・皮膚がべたつくくらい(テッシュペーパーが張り付く程度)の十分な量を使用することが重要です。

           具体的には人差し指の先から第一関節まで出した量(約0.5g)で大人の両手分の面積を塗るのが使用の目安です。ですが、使用量は皮膚の状態や外用薬の種類によっても異なります。 

 

④   塗りかたの確認

軟膏やクリームが複数処方されている場合は一般的に塗る面積が広い方から先に塗ります。

塗る面積の広い保湿剤から先に塗り、後からステロイド外用薬を湿疹などの患部に塗ることで正常な皮膚に副作用が起きるリスクを防ぐことができます。

適切な時間・・・スキンケアをした後に1日2回入浴後と起床後に使うのが基本。

使用期間の目安・・・6ヶ月で2歳未満には顔で10g以内、体感・手足は75g未満、全身で90g以内なら安全と言われています。

ただしそれを超えると危険というわけではありません。

 

 

薬を塗るイラスト(2カット) - イラストくん

まとめ

適切な使用下での副作用の発生頻度は少ないとされています。強さが弱いステロイドをダラダラ使うことは避けましょう。効果がなければ強さを変えることも大切です。上差し

正しく使って早期の症状緩和に繋げましょう!