みなさん こんにちは
いつも石巻健育会病院のブログを
ご愛読いただきありがとうございます。
さて、今年もいよいよ暑い夏の前にやってくるのが、
梅雨の時期です。
6月23日(日)は東北南部を中心に広く雨で、
梅雨入りの可能性が高くなっています。
湿度が上がり、気圧や気温の変化が激しくなる梅雨の時期は、
内臓機能や自律神経の働きの低下、体の抵抗力が弱くなって
しまうといった変化が起こりやすいものです。
また、小児や幼児の場合、体温調節がうまく機能せず、 
少しの気温の変化で熱中症になってしまう危険性もあります。
特に、熱くて寝苦しい夜が続く日などは睡眠不足となり、
熱中症になりやすいので注意が必要です。
熱中症を防ぐためには、日ごろからこまめな水分補給が欠かせません。
『水分を摂り過ぎると、汗
をかき過ぎたり、体がバテてしまったりするので、
かえって良くない』という考え方もあるようですが、違う考え方では
汗が皮膚の表面から蒸発し、体から気化熱を奪うことにより体温をさげるので、
汗をしっかりかくことが必要だと言われています。
また暑い日がつづくと、体が次第に暑さに慣れ、強くなっていきます。
これを「暑熱順化（しょねつじゅんか）」といいます。
しかし、こうした暑さに対する体の適応は、気候の変化よりも遅れて起こるため、
夏本番を迎える前の今の時期から、運動やウォーキング等で、
汗をかく習慣を身につけておくと、夏の暑さにも対抗しやすくなり、
効果的と言われています。
もう一つ、湿度の高い梅雨の時期には、レジオネラ症にも注意が必要です。
レジオネラ属菌は、湿度の高い環境で爆発的に増殖します。
ビルの空調用冷却塔や循環式浴槽、加湿器をはじめ、水道の蛇口やシャワーヘッド、
車のエアフィルターなど、日常的に水がたまりやすく、湿度が高くなる環境では、
この時期、特に感染源となりやすいため、定期的な衛生管理が不可欠です。
ここで 豆知識ですが、
レジオネラ症は、レジオネラ属菌（Legionella）という細菌を
吸い込むことによって起きる感染症です。
症状は、高熱や咳、頭痛などで始まり、肺炎や呼吸困難へと進行し、
ひどい場合には死に至るケースも報告されています。
季節の変わり目で身体に不調を感じたら、医師への相談をおすすめします。
これから始まる梅雨の時期を上手に乗り切って、楽しい夏を迎えたいものです。
それでは また