こんにちは、水野です
最近よく聞くHSPについての記事を紹介します
HSPってどんな人?
HSPは、米国の心理学者であるエレイン・N・アーロン博士が提唱した
心理学的概念で、
神経が細やかで感受性が強い性質を生まれ持った人のことです。
約5人に1人はHSPと考えられています。
HSPの人は、感覚的な刺激に対して無意識的・反射的に対応する脳の部位、「扁桃体」の機能が過剰に働きがちで、
HSPではない人と比べて刺激に強く反応し、
不安や恐怖を感じやすいことが分かっています。
相手の気持ちを察知して行動したり、物事を深く探究できる半面、
ささいなことで動揺したり、ストレスをためてしまうこともあります。
【HSPの人が抱えやすい悩み】
・周りの人に「敏感」「内気」と言われることが多い
・生活の急な変化に弱く、動揺してしまう
・たくさんのタスクをこなさなければならなくなると、混乱してしまう
・大きな音や強い光が苦手
・些細なことでも、深く考えすぎてしまう
・芸術に触れると大きく心を動かされる
・忙しくなると、一人で静かに過ごせる刺激の少ない場所にこもりたくなる
・他人の気分に振り回されやすく、対人関係に疲れがち
・小さな音や匂いも気になってしまう
・映画やドラマの暴力的なシーンが苦手
行動や環境を変えて、HSPとうまく付き合おう
HSPは病気や障害ではなく、生まれ持った特性(気質)ですので、
「治療する」ことはできませんし、その対象でもありません。
しかし、自分の行動や環境を変えることで対処することが可能です。
HSPは、刺激に対して扁桃体が過剰に反応してしまう状態ですので、
まず刺激の少ない環境に身を置き、刺激そのものを避けることが考えられます。
例えば、共感力が高く、相手がしてほしいことを敏感に受け止めて
疲れてしまいがちなら、周りと少し距離をとってみましょう。
聞きたくない話を聞く必要もなければ、苦手だと感じる人と仲良くする必要もありません。
負担を感じる相手とは距離を置き、自然体でいられる人間関係を大切に。
光や音など、外からの刺激に敏感すぎる場合は、アイテムを活用して、刺激を和らげてみましょう。
視覚→周りが見えすぎないようにメガネをかける、
メガネの度を下げる、寝るときにはアイマスクをする
聴覚→イヤホンをして好きな音楽を聴く、
耳栓を付けて雑音をシャットアウトする
触覚→肌触りのいい素材の服、締め付けすぎず、
心地よいと感じるものを身に付ける
嗅覚→マスクで鼻を覆って隠す、お気に入りの香りのアイテムを
持ち歩いて時々香りをかぐ
さらに、刺激を受けた後の行動は、
自分で決められることを知っておくのも大事なことです。
例えば、空気を読んで周りの人の気持ちを察知したとしても、
先回りして行動するかどうかは自由です。
他にも、HSPに関する書籍や記事を読んで理解を深める、
同じ状態で苦しんでいる人の存在を励みにする、
HSPの人がどのように生きづらさを解消していたかを知ることなどで、
心が楽になることもあるでしょう。
HSPは欠点ではありませんし、むしろ長所となる部分もたくさんあります。
「HSPだから……」とネガティブに考えるのではなく、
生まれつき持っている才能としてとらえるとよいでしょう
HSPって、良いところもたくさんあるんですね
参考:サワイ製薬健康推進課 記事