薬局よりDIニュース(7月号)のお知らせです。 | 花川病院のブログ

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 みなさん、こんにちはニコニコ毎月院内向けに発行している「花川病院DIニュース7月号」をブログでご紹介しますクラッカー今月は「ウイルス性胃腸炎とお薬」というテーマで記載しています鉛筆

 

 胃、小腸、大腸に炎症が生じる「胃腸炎」その中でも感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌などの病原体が腸に入って感染し、腹痛や下痢、嘔吐などの症状が起こる病気です病院ウイルス性胃腸炎の典型的な症状は、下痢、悪心・嘔吐、腹痛、食欲不振で、発熱することもありますガーン小児では嘔吐、成人では下痢が多いといわれています。主な感染経路としては下記の2種類があります。

 

人から人への感染…感染者の嘔吐物や便を触った手やその手で触れた物を介して口に入り感染します。また、嘔吐物が乾燥し、そこからウイルスが飛散しそのウイルスを吸い込み感染する場合もあります。

 

汚染された水や食品からの感染…食品からの感染で多いのは主に貝類です。汚染された二枚貝を生や加熱が不十分なまま食べることで感染してしまいます。

 

 ウイルス性胃腸炎の原因ウイルスは主に、「ノロウイルス」、「ロタウイルス」、「アデノウイルス」の3種類が良く知られていますひらめき電球ノロウイルスは汚染されたカキなどの生食などによって感染ししてしまいます。一方でロタウイルスは主に乳幼児に胃腸炎を引き起こすウイルスであり、春~夏にかけて流行します汗

 

ウイルス性胃腸炎に関する3つのポイントをご紹介しますニコ

 

①生活上の注意

 ウイルス性胃腸炎は基本的には数日で自然に治るため、安静を保ち、経過をみていきましょう。ただし、自分で水が飲めない程ぐったりしていたり、症状が強くなったりする場合などは、医療機関の受診をお勧めします!!最も大切なのは脱水にならないように、下痢や嘔吐で失った水分を補給することですニヤリ電解質も一緒に補給するために、スポーツドリンクや経口補水液を少しずつ飲むようにしましょうパンチ!嘔吐や吐き気が治まったら、バナナ、おかゆ、ゼリーなど消化の良いものを少しずつでも食べることをお勧めしますOK

 

②ウイルス性胃腸炎の治療方法(お薬など)

 細菌性胃腸炎が疑われる場合には抗生物質が投与される場合もありますが、ウイルス性胃腸炎の場合は有効な治療薬は無く対症療法のみになります汗対症療法として吐き気止めや整腸剤、漢方薬(五苓散)を使用することがありますが、下痢止めは原因ウイルスの排出を遅らせるため基本的には使いません薬また、症状が強すぎて自分自身で水分を摂取できない場合は点滴を行うこともありますひらめき電球

 

③周りの人にうつさないために

 便や吐いたものの処理をする際は汚物が乾燥する前に処理と消毒を済ませるようにしましょう。使い捨てのマスクと手袋、エプロン、ペーパータオルを用いて処理します注意汚物が付いた床は広い範囲で、次亜塩素酸ナトリウムの消毒液とペーパータオルでふき取ります。また、家庭の中ではハンドタオルなどの共有は絶対にNGです。使い捨てのペーパータオルを使用すると良いでしょうひらめき電球

 

いかがでしたでしょうか?何かわからない事があれば、花川病院の薬剤師にお気軽にお尋ねくださいねニコニコ(薬局 はせがわ)