薬局よりDIニュース(6月号)のお知らせです。 | 花川病院のブログ

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 みなさん、こんにちはやしの木虹毎月院内向けに発行している「花川病院DIニュース6月号」をブログでご紹介しますヒヨコ今月は「薬と光線過敏症」について記載しています鉛筆

 

 日差しが気になる時期になってきましたハイビスカス日焼け対策を入念に行っている方も多いのではないでしょうかサーフィン紫外線による日焼け反応(サンバーン)は、ある程度の量の紫外線に当たれば誰にでも起こりうる現象ですジンジャーブレッドマンしかし、通常のヒトでは何ら皮疹を生じないような紫外線暴露でも敏感に炎症を生じてしまう場合があります。この疾患を「光線過敏症」といいます。今回は、薬剤が原因で生じる光線過敏症を中心にお話したいと思いますにっこり

 

 薬剤性の光線過敏症は、大きく2つのタイプに分類ができます。軟膏や湿布薬などの外用剤を用 いた部分に日光が当たって、水ぶくれや掻痒感等の皮膚症状が出現する光接触皮膚炎』と、内服薬を服用後に、日光に当たった皮膚に広範囲に発疹が起こる光線過敏型薬疹』です。

正午を挟んだ2時間で1日の総紫外線量の約60%が地表に降り注ぎます晴れ真夏よりも、皮膚が強い日光にさらされていない春先から初夏にかけて光線過敏症の症状がでることが多いそうですサングラス地上に届く紫外線は、波長の違いによりUVAとUVBに分類できますが、光線過敏症を誘発するのは主にUVAといわれています。薬剤による光線過敏症は、ヒトの体内で薬物がUVAを吸収し、光化学反応を起こした結果、主に皮膚や眼において有害反応が誘発されるものです雷

 

ドクロ光毒性反応ドクロ

・日光により光毒性物質が発生し、組織や細胞に障害をもたらす。

・原因となる薬剤を一定の量以上使用すれば誰にでも発生しうる。

・はじめて使う薬でもおきる可能性がある。

・数分から数時間と潜伏期間は短く、発症は露光部のみに限られる。

太陽光アレルギー反応太陽

・日光により変化した成分にタンパクが結合しアレルゲンになり起こる免疫反応

・通常、症状が出るまでには、一定の期間が必要。

症状は露光部に限らず非露光部にも及ぶ。

 

光線過敏症の原因となる薬物は、多種多様にありますショボーン光線過敏症の発現頻度は、薬疹全体の約14%を占め、その中でも内服薬が原因となるケースが多いとされています。特に成人の光線過敏症患者では、最初に疑うべき原因となっていますえー軽い症状と思っても自己治療せずに、服用されている薬剤を医師または薬剤師に伝えるなど必ず相談しましょう耳薬剤以外でも添加物や食品によって光線過敏症を発症することもあります注意

 

 薬剤を服用(使用)しているときに、海水浴波、登山富士山、屋外スポーツ(観戦を含む)野球、運動会など長時間日光にあたることや、日焼けサロン医療脱毛を利用することが発症の原因となることがあります。

また、日焼け止め(サンスクリーン剤)での予防が効果的ですが、一部の日焼け止めに含まれる紫外線吸収剤成分(オクトクリレンオキシベンゾンなど)は光線過敏症を引き起こす原因ともなっています。日焼け止めを使用する際は、成分としてオクトクリレン、オキシベンゾンなどが含まれていないものを使用するように注意しましょう筋肉

 

いかがだったでしょうか?何かわからない事があれば、花川病院の薬剤師にお気軽にお尋ねくださいね。(薬局 室内)