北海道内部障害リハビリテーション研究会94回定例会にて当院理学療法士が講演をさせていただきました | 花川病院のブログ

花川病院のブログ

花川病院のブログです

 

北海道内部障害リハビリテーション研究会94回定例会にて当院理学療法士(教務主任)の中村が『回復期リハビリテーション病院からみた集中治療症候群』の演題で講演を行いました。!!

集中治療後症候群( postintensive care syndrome)=PICS(ピックス))とは、生命の危機にある重症患者様を、24時間の濃密な観察のもとに、人工呼吸器など先進医療技術を駆使して集中的に治療する集中治療室(ICU)の入室中、もしくは退室後に生じる身体障害、認知機能、精神障害をきたした状態の事で、患者様の長期予後や関わるご家族様の精神にも影響を及ぼすと言われています。メモ ベル

 

 

この症候群はまだ急性期の病院以外の医療職にもそう多くは浸透していない症候群ですが、急性期のみならず、その症状は回復期や在宅に戻ってからも対応が必要な状況となり得ます。

今回は内部障害の研究を行っている会に参加している急性期・回復期・在宅それぞれの段階を担うリハビリスタッフを対象に、当院で関わらせていただいたPICS症例の患者様に対して行われた回復期でのリハビリテーションの状況やその後の予後の症例報告と、在宅に戻られるにあたり、医療保険と介護保険の橋渡しをシームレス(切れ目のないように)に行い、患者様の持つ可能性を引き継ぐ為に最善の状態で関われるよう、急性期と生活期の中間的位置となる当院から、現状と今後の理想とするべき形を提案・講演させていただきました。メモ合格

 

 

今回はPICSという題材ではありましたが、どんなご病気でも「患者」であった方は、やがて「生活者」として退院され在宅に戻られることになります。我々リハビリテーションに携わるすべての者がご患者様・ご家族様に最善が尽くせるように病院間の垣根なく対応できるように努力していきます。アップアップアップウインク

 

リハビリテーション部