みなさん、こんにちは
石狩市防火協会 令和4年度研修会に参加しました
昨年はコロナの影響で研修会の開催はありませんでしたが、今年はUHBの夕方ニュース番組「みんテレ」で気象キャスターとして出演されている菅井貴子さんが講師となり、「自然災害のリスク」と題した講話がありました。
北海道の気候はとても多様性があり、その多様性が豊かな自然を生み、食やエネルギーの高自給につながっているというお話の一方で近年の異常気象の増加などの解説がありました
石狩市もここ数日は日中の気温が10℃を上回る日が続いていますが、3月に10℃越えが3日以上続くことが稀な現象だそうです。
また、夏の異常な暑さの中に地震や噴火、激しい降雨による水害などの複合災害についても対策を急ぐ必要があるとのお話もありました。
「災害の4つのリスク」として
①予測ができない
→地震、竜巻、局地的な豪雨・豪雪など 今後予報精度は上がっていくがまだまだ予測は難しい
②予測ができても、伝わらない
→2013年の甚大な被害をもたらした暴風雪の際、小康状態ののちに経験したことがないレベルの吹雪になるという天気予報マークだけでは伝わらない情報があり、結果被害が拡大した可能性がある。情報伝達の難しさ
ちなみにこの時の視聴率は5%程度であり、情報を知っていれば被害が拡大しなかったかもしれないそうです。
③予測ができても、対応できない
→過去に前例がなく対応が難しい現象が今後増えていく(北海道にも発達した台風が短期間で繰り返しやってくる、等)
④予測ができても、対応しない
→いわゆる「正常化バイアス」(自分は大丈夫、この場所なら大丈夫など)や「同調性バイアス」(皆が避難していないから大丈夫、など)により対応しない・対応が遅れてしまう
上記4点がリスクとしてあげられるというお話がありました。
地域の防災力を高めるには地域における連携が重要となるという点を強調されており、自助・公助の他に「近助」という言葉が印象に残りました
「まさか」はやってくることを念頭に、日頃の準備が重要であると再認識する良い機会となりました
胆振東部地震等の経験をもとに、防災対策を日々点検してまいります。