みなさん、こんにちは毎月院内向けに発行している「花川病院DIニュース11月号」をブログでご紹介します
今月は水虫と薬について記載しています
水虫とは、カビが足などに繁殖しておこる皮膚の病気です一般的に良く知られている病気かと思いますが、調べてみると最も水虫が流行する夏場には日本人の5人に1人は水虫にかかっているとのデータがあります
水虫の主な原因菌は「白癬菌」と呼ばれる真菌(カビ)の一種です。体の表面にある角質に寄生し、角質の主成分ケラチンを分解して栄養として取り込みます足に出ると足白癬(水虫)、爪ならば爪白癬(爪水虫)、体では体部白癬(たむし)、頭では頭部白癬(しらくも)と呼ばれます。白癬菌の9割近くは足への感染がほとんどです
水虫には、①趾間型、②小水疱型、③角質増殖型の3つのタイプがあり、それぞれ症状が異なります
①趾間型は、指の間の皮膚が白くふやけてじくじくしたり皮がむけたりするタイプで、乾燥型と湿潤型の2種類に分類されます。特に薬指と小指の間に発生しやすいと言われています。
②小水疱型は、足底・土踏まず周辺や足のふちに小さい水ぶくれが多発し、それが破れて皮がむけるタイプです。
③角質増殖型は、足底全体に生じ、足の裏が硬く厚くなり、時にひび割れを伴う、比較的まれなタイプです。趾間型、小水疱型は痒みを伴う場合が多いと言われています。
白癬(水虫)に対しては、抗真菌薬による薬物治療が行われます皮膚に寄生した白癬菌を死滅させることで、症状は改善されます
抗真菌薬による治療は、主に外用薬(液剤、クリーム、軟膏などの塗り薬)が用いられます
但し、重症化している場合や、外用薬が浸透しにくい爪白癬(爪水虫)などは内服薬で治療する場合もあります
DIニュース本誌では、より詳しく治療薬をお伝えしています。ぜひご参考にして下さいね
いかがでしたでしょうか?水虫について少しでも知識を深めて頂けると幸いです。何か分からない事があれば、花川病院の薬剤師にお気軽にお尋ねくださいね。