みなさん、こんにちは。毎月院内向けに発行している「花川病院ＤＩニュース7月号」をブログでご紹介します
今月はコレステロールとお薬について記載しています
「コレステロール」や「中性脂肪」は体内にある脂質の一種です。血液中のLDL（悪玉）コレステロールや中性脂肪が増えたり、HDL（善玉）コレステロールが少なくなる状態を「脂質異常症」といいます
LDLコレステロールが高いと血管の壁ににじみ出て留まり、血管の内側が狭く硬くなり、血液が流れにくくなります。この状態を「動脈硬化」といいます。動脈硬化が進むと、脳梗塞、心筋梗塞、手足などの末梢動脈疾患などの病気を発症する危険性が高くなってしまいます
日本では生活習慣の欧米化に伴い、脂質異常症の患者は年々、増加傾向にあります。平成29年のデータによると、わが国における脂質異常症の総患者数は約220万人であり、女性は男性の2.4倍も高かったと報告されています
このような脂質異常症の原因は、「生活習慣の乱れ」、「体質（遺伝）」、「喫煙」などが挙げられます
そして、脂質異常症の治療はまずは生活習慣の改善です
バランスの良い食生活や運動、禁煙、体重コントロールなどを行った上で、ＬＤＬコレステロールや中性脂肪が管理目標まで下がらない場合、動脈硬化疾患を予防するためにお薬による治療が検討されますＤＩニュース本誌では脂質異常症に用いるお薬を詳しく説明しております。ぜひご一読下さいね
さて、脂質異常症はほとんど症状がなく、薬の効果も血液検査の数値でしかわかりませんしかし、動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞を回避するためには、生活習慣の改善とともに医師の指示に従って薬の服用を根気よく続けることがとても重要です。もちろん、食事療法や運動療法で高い効果が現れれば、服用を中止することができる場合もあります。薬が処方された場合は、指示された用法用量と期間を必ず守りましょう
いかがでしたでしょうか？何か分からないことがあれば花川病院薬剤師にお気軽にお尋ねくださいね。（薬局 長谷川）
