みなさん、こんにちは
毎月院内向けに発行している「花川病院DIニュース8月号」をブログでご紹介します
今月は、片頭痛と薬についてまとめました。片頭痛は頭痛の一種であり、主に片側のこめかみから目のあたりが痛み、発作は数時間～数日間も続くと言われています
一言に『頭痛』といっても、ひとりひとりその症状も違えば、感じ方も違います。なんと頭痛で悩んでいる人は全国で4000万人もいると言われています
頭痛は大きく分けると３種類（筋緊張性頭痛、片頭痛、群発頭痛）に分類されます
片頭痛は筋緊張性頭痛の次に多く、患者数は約840万人にのぼるとされ、女性の有病率は男性の3.6倍あると言われています
症状としてズキズキと心臓の鼓動に合わせたような強い痛みで、光や音に敏感になると共に、吐き気、嘔吐、下痢といった症状も伴うため、仕事や家事といった日常生活に影響が出てしまう場合があります。
片頭痛の治療は、症状が軽い場合は鎮痛作用のあるアセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs)が用いられます
症状が中等度～重度の場合、主な治療薬はトリプタン系の薬です
また、片頭痛の薬には、発作を起きにくくする予防薬もあります。これは、片頭痛の頻度が多くて日常生活に支障がある場合に、片頭痛が起きる日数や回数を半分以下に抑えることを目標に用いられます。予防薬は「Ca拮抗薬」、「抗てんかん薬」、「β遮断薬」の3つが保険適用になっています。
さらに、予防薬を用いることで片頭痛のピークの痛みが減り、トリプタンの効きめが良くなるというメリットがあります
DIニュース本誌では、治療薬・予防薬の一覧を載せてあるので、ぜひご参考にして下さい
いかがでしたでしょうか？片頭痛について少しでも理解を深めて頂ければ嬉しく思います。何かわからない事があればお気軽に花川病院の薬剤師にお尋ね下さいね
(薬局 長谷川）
