令和2年2月10日、札幌グランドホテルにおいて第22回石狩リハビリテーション地域連携懇話会を開催しました。
今回は、北海道大学大学院保健科学研究院 准教授 大槻 美佳 先生をお招きし、「脳のしくみからみる高次脳機能障害・認知症~よりよいアプローチのために~」と題して、ご講演いただきました。
講演会内容を一部ご紹介します。
≪講演会内容≫
・高次脳機能障害とは?
・高次脳機能を見る視点
・認知症とは?
・大脳内の線維連絡
・大脳の機能的領域とネットワーク
・辺縁系ネットワーク:記憶と情動
・認知機能のハブの局在
・記憶障害、構成障害、自己身体定位障害、視覚連合野の障害
・統覚型(知覚型)視覚失認
・連合型視覚失認
・日常生活への影響、症状、リハ介入方法、日常援助方法
・想起/開始障害、作動記憶(ワーキングメモリ)障害、社会的調整障害
・言葉がでないにも色々ある。問題に応じた対応が重要。言葉を理解するまでの過程。
・失語症への対応の原則、どのに不具合があるのか?、対応
・認知症における失語症
・意味型(語義失語症)、非流暢/失文法型、ロゴペニック型
・要素的言語症候および関連症状と関連部位
・高次脳機能障害の症状のうち、汎用性のある機能の障害
など
今回の懇話会には約200名の方々にお集まりいただくことができました。高次脳機能障害の症例も提示していただき、今後の高次脳機能障害、認知症患者への介入方法など具体的分かりやすくご講演いただき、皆さん熱心に先生のお話に耳を傾けられていました。
リハ懇話会の閉会後は、懇親会が開催されました。懇親会の乾杯の発声は、宇都宮健育会副理事長に乾杯の挨拶をいただきました。
懇親会においても大槻先生へ各職種から質問されており丁寧に答えてくださいました。今後の高機能機能障害、認知症患者のリハビリテーションのあり方について再考することができました。
次回開催にもご期待ください。(お)