みなさん、こんにちは毎月院内向けに発行している「花川病院DIニュース12月号」をブログでご紹介します今月は痛風・高尿酸血症と薬についてお話をしたいと思います
痛風は体内の尿酸が過剰になって結晶化し、関節などにたまって炎症を引き起こす病気です原因となる尿酸は、プリン体という物質が肝臓で分解されるときに作られますまた、プリン体は内臓などを動かすときのエネルギー代謝によっても生じます。血液中の尿酸の量が7.0mg/dl を超えると高尿酸血症と診断され、尿酸が結晶化しやすく、痛風発作を起こす可能性が高まります一般的に、30 ~50代の男性に多く、肥満体質の方が痛風になりやすいと言われています
結晶化した尿酸が沈着する部位として最も多いのが足の親指の関節内ですこのような沈着箇所の傾向から、「痛風になると足に激痛が走る」というイメージが世間に浸透しているのかもしれませんね。痛みは発症してから24時間ほどでピークを迎え、その後2週間ほどをかけてゆっくりと鎮静していきます
痛風の治療は痛風発作による痛み(痛風関節炎)の除去と、その背景にある高尿酸血症の治療の2つに大別されます。前者は急性あるいは慢性の炎症を消退させることが目的であり、後者に対しては、生活習慣改善や尿酸値を下げるための薬物治療が行われます薬の詳細はDIニュース本誌をご覧くださいね
いかがでしたでしょうか少しでも、痛風と薬について知識を深めて頂ければ嬉しく思います。何かわからない事があれば、花川病院の薬剤師にお気軽にお尋ねくださいね。(薬局 長谷川)