作業療法士が「HANDS Therapy-片麻痺上肢の新しい治療」を受講させていただきました。 | 花川病院のブログ

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神奈川県のパシフィコ横浜にて開催された、第47回日本臨床神経生理学会学術集会に作業療法士が参加し、ハンズオンセミナーHANDS Therapy-片麻痺上肢の新しい治療」を受講させて頂きました。!!

脳卒中になると、片方の上下肢に麻痺(片麻痺)が起こります。麻痺の程度は損傷された脳の部位などにより異なりますが、上肢の麻痺が重い人は日常生活では麻痺していない方の手を使うことが多くなります。ただ、麻痺した手が実用的にはならなくても、日常生活で補助的にでも麻痺している方の手を使うことが手の機能維持や更なる回復には重要になります。メモ

 

HANDS Therapyは、随意運動介助型電気刺激装置と手関節装具を18時間装着し、作業療法士による訓練を行うとともに日常生活で麻痺した手の積極的な使用を促し、麻痺した上肢の機能改善を図る治療法です。ベル

 

随意運動介助型電気刺激装置は、麻痺した筋肉の微弱な活動を電極で感知し、その活動に応じた電気刺激を麻痺した筋肉に与えます。通常の電気刺激装置と違い、患者様が自ら麻痺した指を伸ばそうとした時にのみ電気刺激が発生して筋肉が収縮し動きが誘発されますが、動かそうとしなければ筋肉は動きません。つまり、随意的な運動を電気刺激で介助する装置になります。

手関節固定装具は、手首を固定して手を機能的に良い肢位に保つことにより、麻痺した上肢の筋緊張を緩和し、より一層上肢を動かしやすくする働きがあります。

機械や装具に頼るだけでなく、麻痺した手を実際の生活で積極的に使い運動量を確保することによって効果が得られるため、日常生活場面で麻痺した手をどのような場面で使っていくかを作業療法士と相談しながら進めていくことになります。本

 

 

HANDS Therapyは、通常のリハビリテーションでは実用的な上肢機能獲得までの回復が難しいとされていた中等度~重度の上肢麻痺に対して導入されており「麻痺した手の機能が改善した、日常生活で麻痺した手を使う頻度が増えた」という報告が多くあり、有効な治療法と言われています。本

 

今回得られた知識・経験を患者様に還元し満足していただけるように日々研鑽し、質の高いリハビリテーションを提供できるように努めていきます。アップ乙女のトキメキ乙女のトキメキ乙女のトキメキウインク

 

リハビリテーション部