日本理学療法協会主催の神経理学療法の分化学会主催の学術集会に理学療法士が参加させて頂きました。全国から950名の理学療法士が集まり、2日間のシンポジウムや演題発表での熱い討論が行われました。
今回は大きなテーマとして「脳卒中理学療法最前線」が掲げられており、脳卒中リハの歴史に沿ったエビデンスの確立や、地域包括ケアシステムの中での理学療法士の役割、日々患者様へアプローチする上で考えるべき脳機能や予後、負荷量の調整、電気刺激、磁器刺激、ロボットを利用したニューロモジュレーションなど多くの議題について討論が行なわれていました。私も回復期リハビリテーション病院として理学療法士がこれから考えていくべきことや実施していくべきことについて改めて考えるきっかけとなりました。
特に兵庫医科大学の道免先生による基調講演の中で、機能障害の回復を実際のADL場面へ転移させていくことこそ回復期リハビリテーションとして大切なことであるといった内容は、日々のリハビリをリハ室内で完結させずに病棟生活にいかにスムースに移行させるかという課題につながるものであり、これはFIM利得を高めるうえで大切な要素であると再認識しました。
日々の臨床に役立つよう今回得た情報をリハ部内で共有し、今後もリハビリテーションの質向上に努めていきたいと思います。
リハビリテーション部