9月10・11日の二日間、札幌市教育文化会館にて開催された、第39回日本神経心理学学会学術集会に作業療法士と言語聴覚士が参加しました。
全国から神経内科医をはじめ様々な職種の方が参加されていました。中には学生さんの姿も見受けられ、向学心の高さに感心させられました。
今回の基調テーマは「神経心理学におけるリアルとバーチャル」というなかなか難しそうな、でも非常に興味をひかれるものでした。症状に対峙する臨床的方法やモデル構築の方法を、理論的に、または症例検討的に発表されており、日々関わる患者様をイメージしながら、大変興味深く聴くことができました。
プレナリーセッション、教育講演、実践セミナー、一般演題、ポスター発表は、それぞれ言語、認知症、行為・動作の障害、空間認知の障害などのテーマに分かれており、特に興味をひかれたのが、「感覚と運動・動作制御の関与」についての講演でした。到達動作の障害は感覚による動作の調整障害なのに、通常の感覚検査では正常と判定されるケースを、動画を交えてわかりやすく説明されていました。今後臨床の中で生かすことができればと思います。
写真はスイス大学病院のMDの講演「Confabulations:forms and mechanisms」です。字幕なし、同時通訳なしでした。私たちにはハードルが高く感じられましたが、アカデミックな世界を体感できました。