13年前に日本語教師をした中国浙江省の大学関係者と11年ぶりに会う(帰国後編95) | けんじいのイージー趣味三昧

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 13年前に日本語を教えた浙江省の大学については今も細々と当時の学生との付き合いがある。その大学で2人しかいない日本人教師の世話をしてくれた大学職員から、「日本に1年間いるのでご挨拶したい」と言うメールが入ったのは今年4月だった。

 

 いまさら留学でもない年齢だし、一体どうしたのかと思ったら関東のある県庁に出向しているという予想外の返事。地方公共団体も国際化で海外職員の受け入れ事業があるのかなと思うが、とにかく一度会いましょうと昨夜新宿で歓迎夕食会をした。妻も現地でお世話になったので一緒に。

 

(レストランからの展望)

 

 話は大いに弾んだ。けんじいが日本語教師をしていることから、「中国では日本の教育は人気があります。中国は詰め込みばかり。そんなものAIが教えるという時代なのに。小学生の娘は毎日WeChatで宿題をし、翌日にはその結果とクラス内での成績が表示されます。おかげでもう眼鏡をかけています。」

 

 県庁に勤務していて中国の地方自治体との違いを感じたと言う。「県庁の職員は県民に対してビクビクしており、つまらないクレームにまで知事が公に反応したのには驚きました。中国の地方職員は・・・」と言い淀んだので「いばっている?」と助け舟を出すと「そうそう、とてもいばっています」。

 

 

 中国ではなんでも通知がショートノーティスだということはけんじいも感じていたが、彼は逆の現象に驚いていた。「飲み会とか何か予定を入れるタイミングは1か月前くらいは常識だと言われました。」

 

 今中国経済がかなり悪いと言うのは本当らしい。「中国の失業率は日本よりずっと高く、企業も赤字が多い。日本は失業率は低く、企業は大儲け。それなのに日本の経済成長率は1%前後、中国は5%前後などと言っていますが、不思議です。」

 

 

 そして不況の原因は「地方政府のトップは自分の地区のGDP成長率が高ければ出世できるから、みな借入して過剰な公共投資をしましたが、そのバブルが今崩壊しています。また、コロナでは物凄い財政支出をしましたから、もう借入できないほど財政が悪化しました。それと西側の経済制裁が効いています。」そういえば新幹線の駅が利用者がいないので閉鎖された新聞記事を読んだ。どうやら中国の不況は本物のようだ。

 

 新宿に来る前に明治神宮へ行ってきたそうだが、新郎新婦の写真を見せて「これは皇室の方々ですか・・・」と言ったのには笑った。神宮の名前から皇室の施設だと思ったらしい。

 

 コロナ対応を始め今の政治についての不満はすごくありそうだったが、機微に触れるのでここには書けない。6時から始めて気づいた時は10時近かった。ほとんど彼が喋っていた。