立憲民主党落合代議士の国政報告会 | けんじいのイージー趣味三昧

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 地元選出の代議士落合貴之さんの国政報告会に行った(アゲハチョウの羽化という予定外の出来事があったのでこれは2日前のこと)。落合さんのイベントにはほとんど欠かさず出ているので、同じようなことを聞き、書くことになる。立憲民主党では、2年前に党の財務局長になり、会議用資料のペーパーレス化を図って10百万円が浮き若い職員が採用できた話も以前聞いた。

 

 

 今回は自民党の裏金事件で立憲民主党の政治改革実行本部事務局長でもありマスコミにも出ることが多かったので、冒頭こんな話から始まった。「政治資金パーティーをやったことがない、企業団体献金ももらったことがない、こういう国会議員はほとんどいないというので、今日はマスコミの方が取材に入っている。」

 

(入口ホール。立憲民主党に追い風ムードのせいか、いつもより賑やかだった)

 

 そういう人なので、今回の政治資金規正法がらみの3つの野党案の筆頭提出者になっているそうだ。このことについて「お金と女性の問題がない人しかこの案件は取り扱えない」と言って笑わせた。

 

 経済問題についてもこのところ同じ話を聞く。「自民党のホームページでは経済は良くなっているとずっと言っている。しかし現実は25か月連続実質賃金が下落している数字に代表されるように、間違いなく良くなっていない。アベノミクスの間に大企業の内部留保は150兆円から530兆円に増え株価も上昇した。

 

 

 しかし、皆さんの賃金は民主党政権の時代より低い。これはまさにパーティー券を買ってくれる人のための政治を自民党が続けてきたからである。」

 

 落合さんが中長期的に問題意識を持っているのは次の3つだと言う。

(1)高齢化で認知症になる老人が増えている。こういう人にいくら年金を振り込んでも凍結されて使えなくなってしまう(銀行の判断によるらしい)。現金を配る今の社会保障よりもサービス給付をただにする方が安上がりなのかもしれない。研究の余地がある。

 

 

(2)AIが急速に発展して今の日本の教育内容ならほとんどAIが取って代われるそうである。そうであれば、これからの教育は、コミュニケーションや遊びの力を養成する方が大事なのではないか。

 

(3)明治時代には1番頭の良い人を外交官にした。今は1番頭の良い人は外資系に行っている。昭和初期には外交力を軽視し軍事力だけで進もうとして悲惨な結果になった。今の岸田外交は相手にプレゼントするだけで、こんな外交は誰にだってできる。金の切れ目が縁の切れ目になるような外交だと思う。外交力を強化すべし。

 

 さて毎回ゲストが呼ばれる。今回のゲストは政治評論家の有馬晴海氏(下)。落合さんとの出会いは15年前に彼が江田憲司の秘書だった頃のことだそうで、落合さんが学生の頃から政治家を希望していたことなどを話した後、「今の落合さんの話は、岡田幹事長に聞かせたい」と皮肉った。

 

 

 そして、落合さんの政策立案に触れた後、「野党の法案はどんなに素晴らしくても廃案になり、与党の法案はどんなにぼろくても通る。今回の自民党の政治資金規正法改正案は、10年後に領収書がのり弁で出てくることも否定されていないから全く意味がない。だから落合さんも首相になってもらわないと意味がない。

 

 安倍さんは代議士になって14年で総理になった、クリントンやマクロンのことを考えれば、決して早くはない」と44歳の落合さんを激励した。「今の時代なのだから、ネットを使うなどして風を巻き起こして政権をとってほしい。私は誰に対しても首相になったら何がしたいかと必ず聞くことにしているが」と落合さんに向かって質問した。

 

 答えは「どんな家庭に生まれてもやりたいことができる世の中にしたい」だった。追加的に「悪いことをしなくても、総理になれる社会にしたい」とも答えた。有馬さんが「蓮舫や辻元みたいにもっと吠えなさい」と言ったが「僕はこうなんです」と、あくまでも紳士だった。ちょっと歯痒いが。

 

 

 なお有馬さんは、蓮舫が東京都知事選に立候補したことについて、「立憲民主党の内々の調査によると、今総選挙をやれば東京30区がほぼ全部取れるという結果が出たのを見て決断したんだろう」とか、「岸田首相は広島の先輩池田勇人の首相在職1570日を超えたいだけらしい」とか話したが、これまでのゲスト古賀茂明氏や小川淳也、泉健太などに比べるといかにも評論家で、申し訳ないが中身が薄い印象だった。

 

 最後に落合さんは「全国でも元総理の孫(越智隆雄のこと、福田赳夫の孫)が負けているのはわが選挙区だけ。私は元総理の孫にも元官房長官の息子(日本維新の会の河村建一) にも負けるわけにはいかない」と支援を求めた。けんじいも、勝つだけでなく、有馬さんが言ったように「今度は5万票くらい差をつけて勝ってほしい」。先日成城をウォーキングした時、友人があまりの越智隆雄のポスターの多さに「よくこれで落合さんが当選できるね」と言ったくらいなのだが。