皇居三の丸尚蔵館のウォーキング | けんじいのイージー趣味三昧

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 先日の東京新聞に皇居三の丸尚蔵館のことが載っていた。皇室が持っていた収蔵品を公開していることは何となく知っていたが、「この機会に見にいこう、それなら北の丸公園から東御苑までウォーキングするとちょうどいい。」と出かけた。

 

 

 その前にネットで時間指定予約が必要だ。すると、一般が千円なのに70歳以上はただ。この差はなんだ、宮内庁の頭はちょっと世の中とずれているのではないかと思ったが、ありがたいことである。

 

 

 九段下駅からウォーキング。いつも人だかりのある日本武道館の前を通り過ぎ、北の丸公園を通って首都高と代官町通り(上)を越えてから北桔橋門で皇居に入る。手荷物検査は形式的、ここも半分は外国人という感じだ。

 

 

 日陰が恋しいので、端の方にある松の廊下跡や今まで通ったことのない富士見多聞(上)という石垣上に造られた長屋のような防御施設を通っていったん大手門から出る。混雑する前にランチをと新丸ビルの中にある小ぎれいな和食屋に入った。これで2000円弱だから、欧米人にとっては13ドル程度、きっとすごく安いのだろう。

 

 

 予約の1時半にまだ時間があるので、もう一度皇居内に入り、昭和天皇の発意でできたという二の丸雑木林(下)を散策してから入館した。

 

 

 最初に「宮内庁の頭はずれて・・」と書いたが、なんとなんと全て写真撮影OK。ずれているどころか先進的である(もっとも今は宮内庁ではなく「国立文化財機構」所管)。

 

 

 平安時代の和漢朗詠集から始まって、鎌倉時代の「春日権現験記絵」(上)、江戸時代の伊藤若冲の動植物の絵画(下)、

 

 

 狩野永徳の唐獅子図屏風(下)、桃山時代から江戸時代にかけて作られたらしい萬国絵図屏風(その下)、

 

 

 「七宝四季花鳥図花瓶」(明治時代、さらにその下)など、見応えのある絵や工芸品が展示されていた。もっとも量的には2部屋分で30分もあれば十分なので、ゆっくり鑑賞できた。

 

 

 なお、ウイキペディアからだが、この施設は昭和天皇逝去後1989年に遺族(つまり今の上皇ら)から寄贈された美術品を保存するために博物館として1993年開館、その後も収蔵品が増えて昨年11月に建て替えの1期工事が完成し今の名称になった(「皇居」がついただけだが)と言う。

 

 

 それでパフレットに「皇居三の丸尚蔵館開館記念展」と書いてあるわけが分かった。ついでに宮内庁から文化庁の所管になったようだ。2026年に2期工事が終わるともっとたくさん見られるだろう。大手町駅から帰ってみれば15千歩のウォーキングになっていた。