いい雰囲気のうちに実質今年度最後の授業を終えた | けんじいのイージー趣味三昧

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けんじいの3大趣味である山歩き、鉄道模型製作、オカリナ・ハーモニカ演奏を中心に好きなことを書くブログです。Yahooからの移行ですが、よろしくお願いします。

 昨日はけんじいにとって実質的に本年度最後の日本語学校の授業だった。実質的にというのは、まだ来週1回と期末テストの監督の日があるが、その1回は卒業制作という上級クラスが何組かに分かれて「二次制作」に取り組んだ発表会があるからだ。その前の1コマ分の授業などきっと卒業制作のことで頭がいっぱいでこちらの話を聞くはずがないと考え、昨日済ませてしまったので、実質最後の日だった。

 

 

 二次制作はウイキすると「二次創作」となって出てくるが、要するに元の有名な作品を利用して派生的なものを作るということ。プログラムを見ると「鶴の仕返し」(「鶴の恩返し」のパロディだろう)なんてのもあった。卒業制作を指導したのは別の先生なので、けんじいは授業のない日も含めて我がクラスの出来を見学に行こうと思っている。面白い作品があればまたブログで紹介したい。

 

 で、昨日の実質最終授業だが、コロナで休んでいる学生を除き全員出席した。このクラスは遅刻は多いが出席率はよく、特にけんじいの授業日は公欠以外に休む学生は非常に少ない。この日も同じカリキュラムでやっている隣のクラスは半分しか出席していなかったので、いいクラスに巡り合ったと言える。

 

 

 しかし遅刻は多い。3コマ目になって最後の1人として常習犯の学生が悠然と現れたので、「董事長(dongshizhang)!」と中国語で呼びかけた。キョトンとしていたが、なんでもよく知っている生意気女子が「重役出勤だと言われているのよ」と解説した。董事長は会長か社長か、とにかく会社のトップの意味である。

 

 授業の最後に、恒例のオカリナによる国歌演奏をした。いつも同じだが、中国国歌の作曲者聶耳は藤沢の鵠沼海岸で遊泳中に亡くなったという話をして少し関心を持たせてから聴かせた。一時国歌を演奏すると学生が自然に起立する時期があったが、この2年は起立しなくなった。「習近平の愛国教育の成果だ」と書いたこともあったが、やり過ぎでもしかすると学生たちも白けているのかもしれない。

 

 

 話が逸れるが、中国に住む元学生の両親とのメールのやりとりも昨年末からばったりと途絶えた。最近の習近平の国民に対する締め付けは相当のものがあるようなので、日本人と親しくしていることがマイナスに働き自粛しているのかもしれないと思うわけだ。けんじいも「政府が喧嘩しても民間は仲良く」と思って日本語教育に携わっているのだが、もしかすると中国の情勢はそれすらも難しい局面に入っていくのかもしれない。