雲一つない空と山中湖を従えた秀麗の富士山 | けんじいのイージー趣味三昧

けんじいのイージー趣味三昧

けんじいの3大趣味である山歩き、鉄道模型製作、オカリナ・ハーモニカ演奏を中心に好きなことを書くブログです。Yahooからの移行ですが、よろしくお願いします。

 新宿から高速バスを使えば、山中湖畔の平野から割合簡単に鉄砲木の頭(明神山)、高指山に登って眼前の富士の眺めが楽しめる。そんな山旅を以前から考えていた。しかしいつも思い出すとバスの予約は満員。先日も水曜が快晴と確信してトライしてようやく最後の2席が取れた。

 

 

 鉄道だと乗り換え乗り換えで大変だが、平野には新宿バスタから2時間半もかからずに行ける。7時45分発の高速バスの中は外国人が目についたが、みんな黙っているので何語かを知る楽しみはなかった。富士急ハイランドと河口湖駅で我々以外は全員が下車。富士山はもうだいぶ前から美しい姿をお見せになっている。

 

 

 10時半前スタート。県道413号線を南下し、「三国峠ハイキングコース入口」の看板が出るまで15分ほどでコースに入る。緩やかな登りが続くが、こういう道はあまり得意ではない。30分ほどで山中湖小山線という舗装道路に出てパノラマ台まではそこを歩く。

 

 

 パノラマ台というだけあって抜群の展望台。車で来たグループはみな日本語以外の言葉で賑やかだ。写真を撮ってやると言うと明らかに日本人にはできないポーズを取り始めた。それを撮っておけばよかったと思う。

 

 

 ここからの登り道はそれまでの雑木林がカヤトの原に変わる。振り返れば富士山が山中湖の青さと空の青さを引き立て役にして、比ぶべくもない主役として存在する。カヤトの中につけられた道は一直線なので、急坂でなくても老人の身にはそれなりに厳しい。

 

 

 12時ちょうど鉄砲木の頭(1291m)到着。山頂には山中諏訪神社の奥社があり、ベンチもないので風もなく日当たりがいい神様の前で30分のお弁当タイム。後から女性のグループが到着したほかはハイカーが1人か2人だった。南アルプスはこの通り(下)、八ヶ岳赤岳も頭だけ見えた。反対側は天城連山(だそうだ)。

 

 

 50分ほど雑木林の山道を下って切通峠。ここから左折してしまえば出発点平野に戻る。高速バスの時刻表と睨み合せ迷ったが、せっかくここまで来たのだからと予定通りまっすぐ高指山を目指す。14時過ぎ高指山頂(1174m)。富士山の右半分が影になり始めている。

 

 

 15時25分平野発のバスに間に合うよう大急ぎで下る。途中から別荘地の境界を歩いた。15時前に平野バス停に到着。バス停で休んでいると、土産物店か何かのおじさんが出てきて、「今日は本当に雲一つない天気で良かったですね。昨日も天気は良かったけど風が強く寒かった」と話しかけてきた。翌日からは下り坂だし本当にラッキーだった。帰りの高速バスも一番後ろから2番目で多分ギリギリセーフ。

 

 

 まさに富士山のためだけの山登り。