湯河原天照山で紅葉三昧と滝巡り三昧 | けんじいのイージー趣味三昧

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 湯河原には、下流の千歳川沿いに桜の名所が、その奥に天照山という紅葉の名所があると聞いて、いつか行きたいと思っていた。紅葉はどうかと湯河原町役場に電話すると、「下の方ならまだ残っていますが、天照山はほぼ終わっています。」しかし今年の暖かさからすればきっと大丈夫だろうと出かけた。

 

 

 湯河原駅からバスで30分近く。もっともこのバス、停留所の間隔がやたら短いだけで全体としてそれほどの距離ではない。その証拠に下りは駅まで全部歩いてしまった。

 

 

 それはともかく駅からずっと温泉町の街並みが途切れることなく続いていたのは意外だった。

 

 

 10時奥湯河原バス停をスタート。しばらくはそのまま舗装道路を進む。広河原バス停(ただし今は走っていない)で県道75号線に別れを告げ北へ。

 

 

 山道といっても広く、時々舗装が現れる中途半端な道。歩き始めて40分、それが急に細くなり本格的な山道になったところに小さな鳥居があった。

 

 

 紅葉は終わりかと思ったが、とんでもない。沢(藤木川)に沿って適当な間隔で素晴らしい紅葉が現れる。それまでずっと左岸だった山道が右岸に変わった後どんどん沢から離れ始めた。山岳地図の山道からも離れる。

 

 

 心配な気もしたが、地図が示す先には天照山神社の表記がある。どうやら地図がいい加減で、歩いている道が正しいようだ。下の鳥居から30分で立派だが誰もいそうにない天照山神社に着いた。

 

 

 そこから再び沢に向かって進むと突然大きな滝が目に入った。けんじいが驚きの声を上げると、岳友は「熊が出たのかとびっくりした」とそれに驚いた。

 

 

 近づくと、さらに立派な垂直の滝「白雲の滝」である。写真を撮ったりしてしばし休んだ。ここで戻る人も多いようだが、我々は山頂を目指す。

 

 

 この後はずいぶん急な登りになったが、幸い九十九折りの連続でなんとか歩き続ける。結局は県道75号線(湯河原箱根仙石原線)に出ると、正午、そこが天照山山頂(744m)。車がびゅんびゅん走っていてつまらないので、食事は先程の滝の前にすることにして、すぐ下山。

 

 

 12時半から滝の前で30分弱のランチ休憩。谷をほとんど直線に登ってきたので、下りも登り返しはほとんどなく楽々下山。

 

 

 光の当たり具合がよくなったのか行きよりもさらに美しい紅葉に酔いしれた。14時過ぎに奥湯河原バス停に戻ったが、時間も早いし、いくつか滝があるらしいので引き続き歩く。

 

 

 狭い車道を歩くことが心配だったが、ちょっとした歩行者用の道も時折あって気になるほどではない。川のほとりから湧き上がる湯けむりは温泉町の風情。その向こうに「五段の滝」(左)、5段に折れ曲がりながら100mもあるらしい。次は「不動の滝」(右上)、そして「だるま滝」(右下)。神社から少し行けば「去来の滝」があったのにパスしたのが残念だった。

 

 

 町立湯河原美術館はもともと日本画家の作品を集めた美術館だが、平松礼二館を開設したとのこと。庭園に入るのはタダなので、ここでも美しい庭園の紅葉を鑑賞できた。

 

 

 しかし、箱庭のような紅葉よりは、やっぱり自然の紅葉が1番だと思う。

 

 

 湯河原温泉の狭い路地を通って落合橋まできた後は、しばし川沿いの散歩道を歩く。知らないうちに川の名前が「千歳川」に変わっていた。途中からバスに乗るつもりだったが、結局は湯河原駅まで歩いてしまった。

 

 

 奥湯河原から2時間で湯河原駅。小田原駅に場所を移して、魚料理を味わった後、鉄道ファンとしてはラッキーなことに小田急VSEのラストランが出発するところに出くわした。

 

 

 バス停(242m)から山頂(744m)までの標高差は500mほどだが、25千歩も歩いた一日。