電車特急とディーゼル特急。ともにあの華やかな赤とクリーム色の列車だ。書いていてなんだか進歩と繁栄の昔の日本を懐かしんでいる気分になってしまった。リニアと聞いてもあの時代のような夢という言葉は出てこない。
さて蓼科高原鉄道のキハ82系ディーゼル特急は比較的新しいプラ完成品だからスムーズに走るのは当然としても、自作の交直両用電車特急は、ウォームギヤで動かす最後の時代の産物だから音も大きく、軽やかな走りとは言えない。
それでも例のレールクリーニングカーのおかげで、出だしに手で押してやらなくてもスタートできるまでに改善した。
本物の話に戻るが、東海道線(直流)にデビューしたこだま型特急が、交流電化した北陸、九州、東北地区にも足を伸ばすには交直両用の電車が必要になる。
しかも西日本は交流60サイクル、東日本は交流50サイクルとなると、いろいろなタイプの電車が必要だ。
(北アルプスが見える「ちーの駅」の奥のヤードに収まるこだま型交直両用特急2編成)
それを次々と克服してあちこちにこだま型電車が登場していった。今思うとなんと希望に満ちた時代だったことか。ああ、懐かしき昭和時代。