清瀬市議会 令和5年 第1回定例会(3) | 清瀬市議会議員 城野けんいち オフィシャルブログ

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清瀬市議会議員(無所属・最年少)の城野けんいちです。2019年4月の清瀬市議会議員選挙で初当選しました。市議会の一般質問などを中心に、一議員としての活動を記録していきます。

城野けんいち 【質問】

 

 ご答弁ありがとうございました。

 それでは、再質問、このたびの一般質問の内容について、意見と要望を含めて発言をさせていただきたいと思います。

 まず、雑木林について、緑地保全についてご答弁ありがとうございました。

 貴重な緑を後世に残していくという努力していくということは、今を生きる私たち、今生きている世代の責任であると思います。都市部で緑が減少している傾向は憂慮するべき問題ですが、一つマクロ的な視点で申し上げますと、日本の国土3,780万ヘクタールあるそうなんですが、この67%に当たる2,500万ヘクタールが森林面積でありまして、要するに日本というのは3分の2が緑豊かな国であるということで、これは森林率にしましても、フィンランドに次いで世界2位ということであります。

 これは当然都市部の緑と同一に語るものではありませんが、私何が言いたいかと申しますと、実際に日本は森林資源が豊富にあるわけでありまして、だから花粉症なんかも、それだけ問題になっているんだろうと思います。実際に東京都でも、かなり花粉対策に対しては問題になっているところでありましたが、こうしたことを踏まえつつ、私たちの身近な緑、これをどのように捉えるかといえば、やはり武蔵野の雑木林ですね。人と共存する中で培われてきたものであるということを改めて認識する必要があるのだろうと私は思っております。

 だからこそ雑木林の萌芽更新は欠かせませんし、人工的に植樹された公園、街路樹などにおける樹木の適正な管理は大切なことであろうと思っております。もちろんこういうことを言っていると、木を切りたいのかという形で発言をちょっと切り取られてしまうと嫌なので補足しますが、なるべく木は切りたくないわけであります。だからこそ、日頃から緑を適正に管理する。どのように管理すればいいのかということを考えた上で、計画に基づいて実行していく。また場合にはよっては植樹をしていくということをしてもらいたいと考えているわけで、今発言をしております。

 今回予算で、けやき通りのグランドデザインの策定について予算が出ておりましたが、大変期待をしたいところでありますし、また、今ある清瀬市内の雑木林、緑地についてはこれからもできる限り残していくという方向は維持をしていただけたら幸いであります。

 

 次に、自然保護と市民協働についてであります。こちらもご答弁ありがとうございました。

 自然保護レンジャー、みどりのサポーターについて、答弁の中で言及がございました。ボランティアで地域に貢献されてきた皆さんに対して心から感謝を申し上げたい思いであります。ありがとうございます。

 もともと、この自然保護レンジャーですか、平成16年12月のまちづくり委員会の市民提案の中で実現した取組であるそうでございます。長きにわたり、清瀬市の自然保護にご尽力いただいてきたことだと思いますが、課題というところでご答弁にもありました。

 少しこの点について意見申し上げるならば、それなりに平成16年から時間がたっているわけでありまして、これからの在り方を検討しなければならないのかなと思っております。ボランティアの高齢化の問題は、これは別に自然保護レンジャーの問題だけじゃなくて、市内市民団体、各団体同様の悩みを抱えていらっしゃるんだろうなと思いますが、それでは若い世代の皆さんがどのようにして参加していけるのか。少しでも参加しやすい状況をつくれるのかどうかということは工夫が必要でありますし、このあたりはもう喫緊の課題というか、今どうにかしなければならない。市民活動が停滞していくような原因にもなりかねませんから、これはもちろん自然保護レンジャーだったり、各市民団体の当事者の皆さんのお話を伺った上になると思いますが、改善していく問題であろうと思いますので、在り方をしっかりと検討していただくよう、本市からも働きかけていただきたいと思います。

 世代交代、若い世代の参加というところで、成功している団体などもあると思います。こうしたところを参考にしながら、高校生や大学生、20代から30代の若い人たちが参加していただく取組、情報発信に努めていただきたいと思います。在り方を模索していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 もう少しだけ、この市民協働という点について、地域振興部が創設されるということもあると思うんですが、少しこの点で申し上げさせていただければと思います。

 例えば花のある公園です。とてもよい形で市民協働が進んでいる様子が見受けられます。SNSを活用した情報発信についても、四季折々の美しさであったり、季節の移ろいや草花なんかの写真と読みやすい文章で情報発信、広報をされていると思います。実際に親子連れの方から高齢者まで、幅広い年齢層の皆さんが集まっているように認識をしています。

 そして台田の杜をはじめ、広大な緑、緑地をご遺贈いただいた伊藤ヨシさん。中澤元副市長との信頼関係ということもあったと思うんですが、この場所の持つ意味、先人の思いを引き継ぐというところから言わせていただければ、そこを大切にしていただいて、市民と市役所による公園のまちづくりというか、市民協働の象徴的な意味でも、成功事例としていく価値や可能性があると思いますので、ぜひとも柳瀬川回廊からも程近い場所にあります、この花のある公園についても、様々なイベントだったりを開催できるような公園、また自然環境を残しながら進めていただきたいと思います。要望いたします。

 

 それでは、次に、河川や水辺の環境について、これは再質問をさせていただこうと思うんですが、現在、地球温暖化の影響による気候変動を受けて、近年、豪雨災害が多発しているところでありますが、その影響への対策として護岸整備が行われている現状であります。

 コンクリートで固められた護岸を見ているとしっかりと整備されていて、多くのたくさんの雨が降っても安心なんだろうという一方、少し景観という意味では寂しい気持ちになるときがあります。私だけかもしれませんが、やはり水辺にある植物だったりとか、場合によってはカワセミなどの鳥なんかも住んでいて、川に入ると分かるんですが、かなりたくさんの魚や虫がいるということを私この間見てきました。

 こうした生き物が暮らす環境、生き物が暮らすことができる川ということも少し考慮しながら、河川改修なり治水事業を進めていただきたいと思います。本来の生態系にどれだけ近い形で残せるかどうか。もちろん考えていただいているとは思いますが、この件についても引き続き、東京都に対して清瀬市から要望していただきたいと思います。次世代に柳瀬川と空堀川の美しい水辺環境を伝えていくために、積極的な働きかけをお願いします。

 今の話を踏まえて、ここで1点、再質問いたしますが、新型コロナウイルス感染症が2類から5類に引き下げられますと、新年度以降、春以降と申しますか、もっと明確に言うとゴールデンウイークあたりから、また夏あたりにかけて、多くの方がこの金山緑地公園や柳瀬川を訪れることが大いに予想されているわけであります。

 そこで問題になることは、これは私もちょうど2年前の令和3年の第1回定例会の一般質問でも取り上げていますが、ごみの問題なんです。この件について、現状で清瀬市としてどのように考えているのか、ご見解を伺います。

 

都市整備部長 【答弁】

 

 新型コロナウイルス感染症の影響もありまして、柳瀬川におけるバーベキューについてはこれまで激変をしておりましたが、議員ご指摘のとおり、今後ゴールデンウイーク前後よりバーベキュー利用客が増えるのではないかと懸念をしているところでございます。

 都心から近く、緑豊かで気軽に水辺へアプローチができる環境にある柳瀬川の河川敷と、トイレや駐車場が備わり、一体的に利用ができる金山緑地公園及びその周辺地域においては、多くの方が訪れ、楽しんでいただいている一方で、一部のルールをお守りいただけない、あるいはマナーの悪い方によるごみの放置や直火、騒音などの問題が発生し、本市といたしましても大変苦慮をしているところでございます。

 このようなことにつきましては、河川管理者である東京都にも共有をしているところでございます。自由使用が原則とされている河川区域においては、管理者である東京都との連携が必要不可欠であることから、利用者へのマナーアップへの啓発や掲示物などの設置を含め、モラル向上に努めてまいりたいと思っております。

 

城野けんいち 【総括】

 

 ご答弁ありがとうございます。

 コロナ禍でアウトドアブームがございました。まだいまだにその熱は冷めていないということもあると思うんですね。前回もご紹介していますが、この柳瀬川や金山緑地公園に既にアウトドアを愛好する皆様からすると、大変広く知れ渡ってきているのかなと思っております。

 それだけ魅力的な場所であるということの裏づけなんですが、このごみ問題を解決するために、マナー違反や不法投棄をどのように取り締まるかということなんですが、これが実際難しければ、前の一般質問でも私ご提案しましたが、優良キャンパーの皆さんにご協力いただいて、本市が承認したような方、こうした方たちにお手本を示してもらうとか、アウトドアブランドや関連雑誌に協力を依頼して、正しいキャンプの仕方みたいなことでマナー啓発につなげるとか、前向きで遊び心のある形で改善を促していくという方法もあるとは思います。

 逆効果になる場合もありますので、ここは慎重にならなければならないんですが、違法駐車への対策なんかでも、これは駐車場の料金改定に私は言及しまして、特定日を設けて利用実態に応じて料金を適正化する方法もあるんじゃないのかなと、前の一般質問では発言をしました。

 今年の状況を実際見てからになるとは思うんです。例年以上にごみ問題が深刻化したり、金山緑地公園や柳瀬川の自然環境が著しく破壊されるような状況や、場合によっては犯罪が発生したり、治安が悪化したり、火災が発生するなどの場合が生じた場合には、これは現状の取組で改善していないということにもなりますので、これも過去の一般質問で発言しましたが、条例を制定していくということも必要なのかなと思いますので、ここは触れておきたいと思います。もちろん直ちに条例をつくったからといって何か劇的に変わるわけではないと思いますが、言及しておきます。

 いずれにしましても、清瀬市の豊かな自然環境と、また市民の皆さんの住環境が脅かされるような事態が起こるということは見過ごせませんので、ご答弁いただきましたように、河川管理者である東京都としっかりと連携をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。