JR山陰本線浜田駅(島根県浜田市)
出雲市駅弁から乗車したキハ120単行は、
終点・浜田(はまだ)駅に12時15分到着
浜田駅は、かつて東京駅とを結ぶ寝台特急「出雲」一往復の始発・終着駅だった。
益田方面へ向かう線路
出雲市方面へ向かう線路
浜田駅前
駅前右側に、レトロな喫茶店・ティーパーラーが建つ。
浜田駅舎
駅前広場には、石見神楽の「どんちっち神楽時計」
石見交通の路線バス
いすゞエルガミオノンステップ(SKG-LR290J1)
中国ジェイアールバスの広島駅新幹線口行き
時が止まったようなティーパーラー
浜田駅前に建つ古ぼけた建物は、日東紅茶ティーパーラー(伊津商店)
店は2階建てだが、今はもっぱら1階部分のみ使用
1967年(昭和42年)の創業当初に日東紅茶のサポートがあったためこのような看板があるが、日東紅茶の系列店等ではなく、個人の経営。
約半世紀にわたりこの街を見てきた。
今もひっそり現役の純喫茶
主人(マスター)は既に亡くなり、現在は高齢女性一人が無理のない範囲内で営業店。
くらもちふさこ原作の漫画「天然コケッコー」に描かれたことがあり、原作者が訪れたこともあるそう。
昭和時代から時が止まったような年季の佇まい。
色褪せたメニューサンプル
時が止まったような店内。かつての最盛期には、浜田駅関係者など、店内は多くの客で賑わったそう。今は店内は静まり返っている。
今は使われない古いゲーム機が備わったテーブルも残る。
2階にも広くゆったりしたスペースがあるが、現在は使われていない。
デザインや配置に凝った照明などにかつての栄華を偲ぶ。古ぼけた店内でも、昔は洒落た喫茶店であったに違いない。
今は年配女性が無理のない範囲で営業。そのため提供できるのは飲み物主体で、食事メニューはあっても提供できない場合が多いそう。
入口ドアの日東紅茶ティーパーラーの文字のすぐ下には、「お2階もどうぞ 営業時間 AM7:00 PM7:00」と書かれていたが、今は黒いテープで消されている。
やきめし(ミニサラダ付き)とアイスコーヒー
この日は、食事物(チャーハン)も注文できた。フライパンで炒めて作る。
特急「スーパーまつかぜ」
浜田駅に戻る。
益田発鳥取行きの特急「スーパーまつかぜ10号」で、出雲市駅へ戻る。(浜田駅12:50発→出雲市駅13:58着、途中停車駅は江津駅・大田市駅)
1番線に入線した特急「スーパーまつかぜ10号」
浜田駅では、12:48-12:50の2分間停車。
2両編成で、前寄り2号車は自由席、後ろ側1号車は指定席。自由席車両は、浜田駅からもそれなりの利用客がいる。
キハ187系特急形気動車
指定席は空席が目立つ。
時々日本海が見える。
江津(ごうつ)駅には13:04〜13:05停車
江津駅を過ぎると、江の川を渡る。
車窓には日本海が見え隠れ。
温泉津(ゆのつ)駅を通過
ところどころに、赤茶色の石州瓦(せきしゅうがわら)の家屋が建つ。石州瓦(島根県石見地方)は、三州瓦(愛知県三河地方)、淡路瓦(兵庫県淡路島)と並ぶ日本三大瓦の一つ。
どんよりした日本海
大田市(おおだし)駅には13:32〜13:33停車
遠くに島根半島が見えてくる。
下り特急「スーパーまつかぜ5号」(鳥取発益田行き)と行き違い。
向こうの山の麓に、全国的に有名な出雲大社がある。
出雲市(いずもし)駅13時58分到着
ここで下車
特急「スーパーまつかぜ10号」は、14時00分に鳥取へ向け発車
出雲市駅
出雲市駅舎
駅舎内改札口そばには、以前は古い喫茶店「カフェレストいずも」と、「出雲の國 麺家」の2店舗が隣接して営業していたが、前者は2022年(令和4年)8月31日に閉店し、現在はこの麺家のみ。
《在りし日のカフェレストいずも、2022年(令和4年)8月31日閉店》
出雲市駅前の一畑バス
JR出雲市駅と一畑電車・電鉄出雲市駅の間には、高架下に土産物店などが入った商業施設がある。
一畑電車の電鉄出雲市駅
一畑電車は、島根県唯一の地方私鉄
愛称は「バタ電」
一畑電車・電鉄出雲市駅構内
朝晩は1時間に2〜3本、日中は1時間に1本の運行
かつて電鉄出雲市駅から出雲大社前駅へ向かうには、川跡駅で乗換えを要したが、
現在は、電鉄出雲市〜出雲大社前間の直通列車がメインになり、松江しんじ湖温泉駅方面には、川跡〜松江しんじ湖温泉間の区間列車が設定されている。