山陰本線 浜田駅前のティーパーラーと、特急「スーパーまつかぜ」の旅【さよなら伝統の国鉄型特急⑤】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(JR山陰本線 浜田駅前のレトロなティーパーラー)





JR山陰本線浜田駅(島根県浜田市)
出雲市駅弁から乗車したキハ120単行は、

終点・浜田(はまだ)駅に12時15分到着


浜田駅は、かつて東京駅とを結ぶ寝台特急「出雲」一往復の始発・終着駅だった。

益田方面へ向かう線路


出雲市方面へ向かう線路


浜田駅前


駅前右側に、レトロな喫茶店・ティーパーラーが建つ。

浜田駅舎


駅前広場には、石見神楽の「どんちっち神楽時計」


石見交通の路線バス


いすゞエルガミオノンステップ(SKG-LR290J1)









中国ジェイアールバスの広島駅新幹線口行き

浜田駅⇔広島駅間には、JRバス、広島電鉄、石見交通3社運行の高速乗合バスが一日11往復あり、長距離移動はバスが主流となっている。





時が止まったようなティーパーラー
浜田駅前に建つ古ぼけた建物は、日東紅茶ティーパーラー(伊津商店)


店は2階建てだが、今はもっぱら1階部分のみ使用


1967年(昭和42年)の創業当初に日東紅茶のサポートがあったためこのような看板があるが、日東紅茶の系列店等ではなく、個人の経営。
約半世紀にわたりこの街を見てきた。

今もひっそり現役の純喫茶

主人(マスター)は既に亡くなり、現在は高齢女性一人が無理のない範囲内で営業店。

くらもちふさこ原作の漫画「天然コケッコー」に描かれたことがあり、原作者が訪れたこともあるそう。

昭和時代から時が止まったような年季の佇まい。


色褪せたメニューサンプル




時が止まったような店内。かつての最盛期には、浜田駅関係者など、店内は多くの客で賑わったそう。今は店内は静まり返っている。

今は使われない古いゲーム機が備わったテーブルも残る。
2階にも広くゆったりしたスペースがあるが、現在は使われていない。

デザインや配置に凝った照明などにかつての栄華を偲ぶ。古ぼけた店内でも、昔は洒落た喫茶店であったに違いない。


今は年配女性が無理のない範囲で営業。そのため提供できるのは飲み物主体で、食事メニューはあっても提供できない場合が多いそう。

入口ドアの日東紅茶ティーパーラーの文字のすぐ下には、「お2階もどうぞ 営業時間 AM7:00  PM7:00」と書かれていたが、今は黒いテープで消されている。


やきめし(ミニサラダ付き)とアイスコーヒー


この日は、食事物(チャーハン)も注文できた。フライパンで炒めて作る。





特急「スーパーまつかぜ」
浜田駅に戻る。


駅建物1階にある浜田市観光協会特産品販売所では、鯖寿司を販売



益田発鳥取行きの特急「スーパーまつかぜ10号」で、出雲市駅へ戻る。(浜田駅12:50発→出雲市駅13:58着、途中停車駅は江津駅・大田市駅)


1番線に入線した特急「スーパーまつかぜ10号」


浜田駅では、12:48-12:50の2分間停車。
2両編成で、前寄り2号車は自由席、後ろ側1号車は指定席。自由席車両は、浜田駅からもそれなりの利用客がいる。


キハ187系特急形気動車





指定席は空席が目立つ。



時々日本海が見える。

江津(ごうつ)駅には13:04〜13:05停車


江津駅を過ぎると、江の川を渡る。




車窓には日本海が見え隠れ。


温泉津(ゆのつ)駅を通過

ところどころに、赤茶色の石州瓦(せきしゅうがわら)の家屋が建つ。石州瓦(島根県石見地方)は、三州瓦(愛知県三河地方)、淡路瓦(兵庫県淡路島)と並ぶ日本三大瓦の一つ。





どんよりした日本海



大田市(おおだし)駅には13:32〜13:33停車




遠くに島根半島が見えてくる。


下り特急「スーパーまつかぜ5号」(鳥取発益田行き)と行き違い。





出雲平野(簸川平野)に入る。

向こうの山の麓に、全国的に有名な出雲大社がある。



出雲市(いずもし)駅13時58分到着


ここで下車


特急「スーパーまつかぜ10号」は、14時00分に鳥取へ向け発車







出雲市駅
出雲市駅舎


駅舎内改札口そばには、以前は古い喫茶店「カフェレストいずも」と、「出雲の國  麺家」の2店舗が隣接して営業していたが、前者は2022年(令和4年)8月31日に閉店し、現在はこの麺家のみ。


《在りし日のカフェレストいずも、2022年(令和4年)8月31日閉店》



出雲市駅前の一畑バス


JR出雲市駅と一畑電車・電鉄出雲市駅の間には、高架下に土産物店などが入った商業施設がある。


伯備線や特急いずも号などの写真展示


出雲市駅周辺の模型を展示


一畑電車の電鉄出雲市駅も再現



一畑電車の電鉄出雲市駅


一畑電車は、島根県唯一の地方私鉄


愛称は「バタ電」

一畑電車・電鉄出雲市駅構内



朝晩は1時間に2〜3本、日中は1時間に1本の運行

かつて電鉄出雲市駅から出雲大社前駅へ向かうには、川跡駅で乗換えを要したが、
現在は、電鉄出雲市〜出雲大社前間の直通列車がメインになり、松江しんじ湖温泉駅方面には、川跡〜松江しんじ湖温泉間の区間列車が設定されている。


出雲市駅前にある出雲そば店


創業大正11年創業の「奥出雲そば処  一福」 


名物の割子そばを注文



JR山陰本線・出雲市駅舎内のコンビニエンスストア(セブンイレブン出雲市駅店)
店内にはかつての寝台特急「出雲」のヘッドマークが飾られている。


店内には、鳥取のクラフトビール「大山Gビール」とJR西日本とのコラボ商品、「特急やくも」運行開始50周年を記念した各種カラーのやくも号など、数種類の列車イラストラベルのビールを販売。
その他、いろいろな鉄道グッズなどを販売している。


※2024年(令和6年)5月中旬