出港、コンテナ埠頭〜フェリー埠頭〜ゲートブリッジなど【あおがしま丸で冬の東京湾半日船の旅③】 | 湘南軽便鉄道のブログ

湘南軽便鉄道のブログ

「湘南軽便鉄道」です。

本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(オーシャン東九フェリーと東京スカイツリー)



普段なかなか乗れない離島航路の貨客船「あおがしま丸」に乗船し、東京湾を半日かけて周遊する団体ツアー

ツアーを企画したのは、小笠原諸島専門の旅行会社「ナショナルランド」

今回乗船する「あおがしま丸」は、
太平洋に浮かぶ伊豆諸島最南端の有人島で絶海の孤島・青ヶ島定期航路向け(八丈島〜青ヶ島)の貨客船として建造され、伊豆諸島開発(株)が運行。
現在は、青ヶ島航路に新船「くろしお丸」が投入されたため、「あおがしま丸」は予備船となり、主に東京港・伊東港等と伊豆諸島を結ぶ貨物船として活躍。また、新船「くろしお丸」の代船としてたまに青ヶ島定期航路に復帰する。
この「あおがしま丸」を貸し切り、ツアーを実施。

(行程)





●東京港竹芝桟橋出港
出港準備中の貨客船「あおがしま丸」

係船索(ロープ)を巻き上げる。



定刻の13時00分より少し早く、
12時45分頃、東京港竹芝桟橋を出港

岸壁の作業員が手を振って見送り

竹芝桟橋を後に。

後ろには、13時30分発の伊豆大島行き高速ジェット船








日の出桟橋

新交通ゆりかもめ(東京臨海新交通臨海線)が走る。

東京タワー

高さ333mの東京タワーも、今では、高層ビルで見え隠れ。

日の出桟橋は、水上バスやレストラン船が発着







芝浦埠頭

倉庫が立ち並ぶ。





前方にはレインボーブリッジ




レインボーブリッジをくぐる。

2層構造のレインボーブリッジは、上部は高速道路、下部は新交通ゆりかもめと一般道・歩道




左舷真下




品川埠頭には、栗林商船の内航貨物船(RORO船)、神珠丸



東京臨海副都心

東京臨海副都心のお台場地区には、フジテレビ本社社屋や商業施設が立ち並ぶ

海上保安庁の測量船「拓洋」(左手前)と「昭洋」(右奥)


青海コンテナ埠頭(13号地埋立地)



船は、東京西航路を航行


この真下には海底トンネルの「東京港トンネル」が通る。


船の科学館
1974年(昭和49年)に竣工した本館は、英国のかつての豪華客船「クイーンエリザベスⅡ」を模した建物だが、本館は老朽化が著しく展示を休止しており、2024年(令和6年)2月から本館の解体工事に入る。




B甲板(3階)後部の外部デッキ


あおがしま丸は、コンテナ埠頭の脇を航行


大井コンテナ埠頭


巨大コンテナ船の脇を通り過ぎる。





クレーンでコンテナ船にコンテナを積む。





航跡


B甲板(3階)後部の外部デッキ

左側の入口はC甲板(2階)客室フロアへ下る階段

青ヶ島航路の運航時は、ここB甲板(3階)後部の外部デッキが乗下船口になる。


「あおがしま丸」は、東京西航路から左に舵を切り、13号地埋立地と中央防波堤埋立地の間を行く。




青海コンテナ埠頭(13号地)




10号地その2埠頭
朱色の船体は近海郵船の東京〜大阪〜沖縄航路貨物船(RORO船)「しゅり」。琉球海運の貨物船(RORO船)と共同で運行。
かつてこの場所は、沖縄・奄美方面の旅客船(琉球海運、マルエーフェリー(大島運輸))が発着していた場所。



前方には長距離フェリーが停泊

東京有明フェリー埠頭(10号地その2埠頭)

東京スカイツリーと、東京有明フェリー埠頭

この長距離フェリーターミナルは、交通不便で都心からも遠い。

かつてこのフェリーターミナルには、
日本沿海フェリー(東京〜苫小牧︰「さっぽろ丸」「しれとこ丸」「えりも丸」)、
近海郵船(東京〜釧路︰「まりも」「さろま」)、
オーシャン東九フェリー(東京〜徳島〜小倉︰第三伊豆、第十一伊豆)、
日本高速フェリー(東京〜那智勝浦〜高知「さんふらわあ8」)など、
様々な長距離フェリー航路が発着し、賑やかな時代があった。

その後、東京港を発着する長距離フェリー航路の大部分が廃止や変遷を経て、現在に至るまで旅客定期航路を維持しているのは、オーシャン東九フェリー(東京〜徳島〜新門司)の1航路のみ。
 
フェリー埠頭に停泊中の、
オーシャン東九フェリー「フェリーしまんと」

この「フェリーしまんと」は、東京港から四国・徳島港を経由し、北九州・新門司港まで2泊3日かけて運航するフェリー。船内にはレストランなどはなく、船内食事は冷凍食品の自動販売機を利用する。





目の前を大きな船が通り過ぎる。

商船三井さんふらわあ(旧社名︰商船三井フェリー)の貨物船(RORO船)「ぶぜん」

東京港と、北九州・苅田(かんだ)港を結ぶ。





若洲埠頭には、マルエーフェリーの貨物船(RORO船)が停泊中

マルエーフェリー(旧社名︰大島運輸)は、かつては10号地その2埠頭から、旅客船(貨客船やRORO船)を運行していたが、
現在、東京発着は貨物専用となり、「琉球エキスプレス3」と「琉球エキスプレス7」で運行


東京〜名古屋〜志布志(鹿児島県)〜沖縄新港を結ぶ、マルエーフェリーの貨物船(RORO船)、「琉球エキスプレス3」




東京東航路に入る。


東京ゲートブリッジ

中央防波堤外側埋立地と若洲埠頭を結ぶ道路橋













中央防波堤埋立処分場



冬の日差し

船は、東京港から東京湾へ。



普段は海況厳しい太平洋を航行する「あおがしま丸」にとって、東京湾内の穏やかな航海





航跡が続く。


先程くぐった東京ゲートブリッジが遠ざかる。



A甲板(4階)後部の展望デッキにはたくさんの乗客




晴れ渡った冬空

煙突(ファンネル)


右舷前方から操舵室方向を望む。










救命いかだ支援艇








行先表示は、「八丈島⇔青ヶ島」から、予備船になった今は「東京⇔伊豆七島」に変わっている。




 
※2023年(令和5年)12月24日(日)



★動画↓↓








(続く)