普段なかなか乗れない離島航路の貨客船「あおがしま丸」に乗船し、東京湾を半日かけて周遊する団体ツアー
ツアーを企画したのは、小笠原諸島専門の旅行会社「ナショナルランド」
小笠原諸島は、東京から南に約1000kmの太平洋に浮かぶ、世界自然遺産の絶海の孤島群。航空便は無く、小笠原海運の大型貨客船「おがさわら丸」が本土と小笠原諸島・父島を結ぶ唯一の交通機関で、所要時間は片道約24時間。
この小笠原諸島専門の旅行会社・ナショナルランドが、島になかなか行ける機会のない人向けに、気軽に参加できる「内地ツアー」を時々企画。
今回の「あおがしま丸」乗船ツアーも、ナショナルランドの「内地ツアー」の一つとして企画されたもの。
今回乗船する「あおがしま丸」は、
太平洋に浮かぶ伊豆諸島最南端の有人島で絶海の孤島・青ヶ島定期航路向け(八丈島〜青ヶ島)の貨客船として建造され、伊豆諸島開発(株)が運行。
現在は、青ヶ島航路に新船「くろしお丸」が投入されたため、「あおがしま丸」は予備船となり、主に東京港・伊東港等と伊豆諸島を結ぶ貨物船として活躍。また新船「くろしお丸」の代船としてたまに青ヶ島定期航路に就航する。
この「あおがしま丸」を貸し切り、ツアーを実施。
●ツアーの概要
就航10周年記念「あおがしま丸で冬の東京湾半日船の旅」
【催行日】2023年(令和5年)12月24日(日)
【行程】
・11:00頃あおがしま丸竹芝着岸、操舵室見学等
・13:00頃竹芝桟橋出港、17:00頃竹芝桟橋入港
(行程)
竹芝桟橋→レインボーブリッジ→大井埠頭沖→東京有明フェリー埠頭沖→東京ゲートブリッジ→東京東航路→東京沖灯標→鶴見つばさ橋→JR鶴見線海芝浦駅沖→京浜運河→川崎航路→羽田空港沖→東京西航路→芝浦埠頭(着岸)→レインボーブリッジ→竹芝桟橋
【あおがしま丸概要】
伊豆諸島開発(株)の貨客船「あおがしま丸」は、三菱重工下関造船所にて建造。2013年(平成25年)12月竣工。総トン数460t、全長62m、定員50名、航行区域 近海区域。
2014年(平成26年)1月から2022年(令和4年)2月まで、八丈島〜青ヶ島を結ぶ定期航路の貨客船として活躍した。
2022年(令和4年)2月末に、新造貨客船「くろしお丸」が八丈島〜青ヶ島定期航路就航伴い、同航路から引退。
2022年(令和4年)3月より、引退した貨客船「ゆり丸」の後継として予備船となり、
現在は、東京港辰巳埠頭・芝浦埠頭や伊東港(静岡県)〜伊豆諸島を結ぶ不定期貨物航路で活躍中。
貨客船「くろしお丸」が、ドック入りの時や、神新汽船航路(下田〜伊豆諸島)又は小笠原父島〜母島航路に代船として貸し出されたりするときだけ、「あおがしま丸」が、代船として、八丈島〜青ヶ島定期航路に復帰する。
●東京港竹芝桟橋(竹芝客船ターミナル)
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伊豆諸島行きの定期高速船が、朝、出港した後の、長閑な竹芝客船ターミナル
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ターミナル内の売店「ショップ竹芝」。ヤマザキショップと東海汽船のコラボ店舗
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店内には、東海汽船グッズも数多く取り揃える。
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竹芝客船ターミナル内には東京諸島(伊豆諸島・小笠原諸島)のアンテナショップ「東京愛らんど」もある。
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●竹芝桟橋に姿を現した、あおがしま丸
午前11時頃、貨客船「あおがしま丸」竹芝桟橋に入港
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普段は、東海汽船・小笠原海運の大型貨客船や、東海汽船の高速ジェット船が発着する東京港竹芝桟橋
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東海汽船系列の伊豆諸島開発「あおがしま丸」は、通常、東京港辰巳埠頭や芝浦埠頭に着岸し、通常、ここ竹芝桟橋に着岸することはない。
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180度向きを変え、着岸作業に入る。
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普段は、海況厳しい太平洋を黒潮を乗り越え航行し、伊豆諸島の桟橋に大きく揺れながら着岸する「あおがしま丸」
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東京湾の一番奥に位置する穏やかな東京港竹芝桟橋ではスムーズな着岸作業
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船は現代では主流のカーフェリではなく、旧来の貨客船スタイル
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海況厳しい伊豆諸島の港にはカーフェリは適さないため、伊豆諸島航路では、神新汽船「フェリーあぜりあ」を除き、今も貨客船スタイルを維持している。
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