小田急 最新のロマンスカーGSEと、最古参の通勤車8000形 | 湘南軽便鉄道のブログ

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本ブログは鉄道を中心に乗り物全般について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道構想中。



(小田急ロマンスカー70000形GSE  @藤沢駅)
 


小田急電鉄江ノ島線・藤沢駅(神奈川県)
2面3線の頭端式ホーム

特急ロマンスカー「えのしま4号」新宿行き

片瀬江ノ島駅からやってきた、7両編成の新宿行き特急ロマンスカー、藤沢駅入線

平面スイッチバックの藤沢駅で進行方向を変え、新宿駅に向かう。

展望席付きの小田急ロマンスカー70000形・GSE車は、箱根方面の観光運用主体のため、小田急江ノ島線ではなかなか見られない。

展望席付きのロマンスカー・GSE車両は、夕方から夜だけ、小田急江ノ島線の特急運用(特急えのしま、特急ホームウェイ)にも入る。
 
現在の、小田急江ノ島線の特急「えのしま」利用者は、観光客よりも、新宿など都心へ向かう通勤客・買い物客などが主体
したがって、平日は完全に通勤客向けに特化したダイヤ設定。土曜・休日のみ湘南・江ノ島方面の需要も鑑みたダイヤ設定になっている。

片瀬江ノ島〜藤沢間は最前列の展望席は、ここ藤沢から新宿間は最後尾になる。

ロマンスカーGSE車の展望席の前面窓は、大型の1枚ガラス。上部の運転室は立ち上がれない狭さのため、車掌室は妻面側にある。

展望席以外は、車内は空席が目立つ。

頭端式ホームの藤沢駅に停車中のロマンスカーGSE

ロマンスカーのうち展望席付き車両は、現在、この70000形GSE車(ボギー車)と、白い50000形VSE車(連接車)の2形式があるが、現在、定期運行している展望席付きロマンスカーは、2編成が在籍する70000形GSE車のみ。
50000形VSE車両の方は、既に2022年(令和4年)3月11日(金)をもって定期運行を終了し、現在は団体列車の運用のみだが、2023年(令和5年)12月10日(日)のラストランをもって完全に引退する。

GSEとは、「Graceful Super Express」の略。「Graceful」は「優雅な」という意味。

車体色は、「ローズバーミリオン」で、側面にはロマンスカーの伝統色である「バーミリオンオレンジ」の帯が入る。
かつての小田急伝統の「連接車」ではなく、「ボギー車」のため、一車両の全長は一般の車両と同じ20m級。

行き止まりのスイッチバック構造の藤沢駅で、進行方向が変わる。

藤沢駅で進行方向が変わるので、展望席天井の扉を開けて、先頭車の運転室から運転士が降りてくる。藤沢駅〜新宿駅間は、こちらが最後尾になる。

片瀬江ノ島〜藤沢間は、距離が短いため座席は後ろ向きのまま。




上りの藤沢→新宿間は1号車が最後尾になる。編成前後の妻面側に車掌室を配置。

乗降ドア

デッキと客室間の仕切は半透明のアクリル扉。通路左右の扉は車掌室。

客室内

車内は最前列の展望席以外は、空席が目立つ。

この先が展望席

展望席手前の左右には、乗務員用扉

2019年、鉄道友の会の「ブルーリボン賞」受賞

展望席は16席。ロマンスカーといえば展望席付き車両のイメージだが、現在定期運行している展望席付きロマンスカーは、僅か2編成のみ。

天井右側の小さな扉が、運転室の出入口。運転士は収納式ハシゴを使い運転室に出入りする。

スイッチバック駅のため頭端式の藤沢駅。
小田急江ノ島線の通勤車は、近年は新宿方面と片瀬江ノ島方面を直通する列車は早朝・深夜にごく僅かに残るのみ。特急ロマンスカー以外の通勤車は、藤沢〜片瀬江ノ島間は区間運転化。






藤沢から新宿へ
20時11分、藤沢(ふじさわ)駅発車

新宿着は21時05分。
ちなみにJR(東海道線・湘南新宿ライン)の快速だと藤沢・新宿間の所要は55分程でロマンスカーとほぼ同じ。




この日は休日だが、上り新宿方面の車内は大部分が空席

湘南(江ノ島、藤沢、鎌倉)から都心までは、JR(東海道線、湘南新宿ライン、横須賀線)など多数あるため、箱根ロマンスカーと違い、江ノ島ロマンスカーの観光需要は今は少ない。

窓にはフリーストップ式ロールカーテン

このロールカーテンは、カーテンワイヤーで作動するタイプ。カーテンの位置を変える場合、いったん一番上まで開けて、再度下げ直さなければならない仕組み。



テーブルは、各座席の肘掛に収納


70000形は、天井を広く見せるため頭上に荷物棚が無い。荷物は座席下の荷物収納スペースに置く。

特急「えのしま4号」は、始発駅の片瀬江ノ島を過ぎると、藤沢、大和、相模大野、新百合ヶ丘、新宿の順に停車

相模大野車両基地


新百合ヶ丘駅



多摩川を渡り、神奈川県から東京都へ。

展望席も空席が目立つ。

間もなく終点・新宿
 

21時05分、終点・新宿(しんじゅく)駅到着



2018年(平成30年)に就役したロマンスカーGSE、誕生から5年

間もなく白いロマンスカーVSE車が引退すると、展望席付きロマンスカーは、このGSE車2編成のみとなる。




新宿駅ホーム壁面には歴代ロマンスカーのイラスト。現在は、展望席無し、ボギー車のロマンスカーが主流。

小田急・新宿駅は2層式。地上階からは特急ロマンスカー・快速急行・急行が発着。地下階からは、各駅停車が発着。

小田急通勤車で最後となった鋼鉄車、8000形電車

1983年(昭和58年)〜1987年(昭和62年)に登場した8000形

小田急では、アイボリーホワイトとロイヤルブルーの塗色車両8000形も数少なくなった。

小田急通勤車で最古参の8000形は、その後、大部分の編成がVVVFインバータ制御化などの改造をおこなった。


小田急最古参の8000形の一部は西武鉄道に譲渡されることになり、鉄道ファンを驚かせた。

西武鉄道では、他の鉄道会社から、環境負荷の少ない「サステナ車両」を譲受することを発表。導入車両は、東急9000系と小田急8000形のVVVFインバータ制御方式の、中古車両2形式。

東急9000系(9020系を含む)は、西武鉄道投入後は、多摩川線、多摩湖線、西武秩父線、狭山線の運用に入る予定。
小田急8000形は、2024年度(令和6年度)から国分寺線に投入予定。西武鉄道に譲渡後、塗装がどのようになるかは未発表。

小田急多摩線直通の急行・唐木田行き

この列車の乗車用ホームは反対側
















急行・唐木田行き発車








新宿駅に到着したロマンスカー70000形(GSE)は、折り返し、新宿21時20分発の特急「ホームウェイ89号」藤沢行きに。特急ホームウェイは、平日は多くの通勤客の需要がある。

車体側面には、高さ1mの連続窓

特急ホームウェイは、通勤客向けの特急列車

現在、特急ロマンスカーは、箱根方面を除き、通勤客が主体になっている。そのため、車両も展望席付きの編成は少なくなり、殆どは展望席無しでビジネス客向けの車両に置き換わった。喫茶スペースや車内販売も廃止になった。


頭端式の新宿駅




ロマンスカー発着ホームの突き当りにあった、ロマンスカーカフェは、小田急百貨店ビル建替えなどに伴う小田急新宿駅周辺の再開発のため、2023年(令和5年)2月下旬で閉店になった。










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