釧路の鉄道 ☆ 釧路から札幌へ【北海道✴鉄道巡り⑥】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)


(くしろ湿原ノロッコ号 オハ510-1   @釧路駅)




★過去記事↓↓↓










釧路駅到着

始発の帯広駅を10時28分に発車した、JR根室本線普通列車は、13時16分、終点・釧路(くしろ)駅4番線に到着

「国鉄首都圏色キハ40-1758」+「国鉄一般気動車標準色キハ40-1766」の根室本線鈍行列車旅は、ここ釧路で終わり。
始発駅の帯広からの所要時間は2時間48分。特急おおぞら号なら所要1時間半ほど。

2021年度(令和3年度)は、「釧路〜白糠 開通120周年」「花咲線全通100周年」「釧網本線全通90周年」「石勝線開通40周年」の4つの線区で「周年」を迎える記念の年。
これを記念し、JR北海道釧路支社は、釧路運輸車両所所属のキハ40形気動車2両(キハ40-1766、キハ40-1759)をツートンカラーの「国鉄一般気動車標準色」に塗り替えられた。

根室本線の起点の滝川駅からの距離は308.4km。かつては滝川〜釧路間を結ぶ長距離普通列車があったが、東鹿越〜新得間被災による不通により、現在、ロングラン運行は無くなった。
根室本線はこの先、根室までさらに135.4kmあり、総延長443.8kmの路線。

隣には、観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」が発車待ち。

JR北海道・根室本線(新得~帯広~釧路間)の普通列車は、2022年(令和4年)春のダイヤ改正で、54本の列車全てが一気に新型H100形電気式気動車に置き換えられ、同区間の国鉄型キハ40形気動車は全て引退することが発表された。

帯広から乗車してきたキハ40形気動車は回送列車に。




花咲線キハ54形気動車
根室本線は釧路からさらに135.4km先の東の果て・根室まで続くが、釧路から根室までの通称「花咲線」には、特急列車は走っていない。荒涼とした大地を、単行の普通又は快速「はなさき」「ノサップ」がフルスピードで走るが、所要2時間10分〜2時間45分程度かかる。

13時18分、根室発の根室本線(花咲線) 快速「はなさき」が終点・釧路到着。
1両きりの気動車は、座席がほぼ埋まっていた。

5番線に到着したキハ54形500番台一般気動車の単行。釧路駅でキハ40形気動車との並びが見られるのもあと僅か。

キハ54-515


釧路運輸車両所所属のキハ54

北海道向けのキハ54形500番台車は、酷寒形、デッキ付き、二重窓、非冷房、セミクロスシート、便所付きであり、JR四国のキハ54形気動車とは、仕様が大幅に異なる。

二重窓のキハ54。車内は非冷房で扇風機のみ。釧路・根室地方は、冷たい海(寒流)の影響で、8月でも平均気温が20℃に届かない肌寒い日が多い。

行先表示は、サボを使用

釧路から先、根室本線 釧路・根室間、通称「花咲線」には優等列車は走っておらず、荒涼とした最果ての大地を行く。

花咲線(根室本線 釧路〜根室間)全通100周年を記念し、2021年(令和3年)8・9月の特定日には、一部列車の厚床〜根室間で車内販売を実施


北海道向けのキハ54は、乗降用ドアもJR四国のキハ54とは異なる。北海道向けの酷寒形キハ54は、雪の侵入防止や凍結によるドア開閉支障防止のため、折りたたみ式ドアは採用せず、横開きドアとなっている。





2番線から、13時26分発、釧路発・根室行き根室本線(花咲線)普通列車が発車




特急おおぞら号
駅舎のある1番線には、札幌から遥々やってきた特急「おおぞら3号」(キハ261系)が、13時20分、終点・釧路に到着

特急「おおぞら」は、2022年(令和4年)春のダイヤ改正で、キハ261系22両を追加投入し、現在、12本中6本運行しているキハ283系は、全てキハ261系に置き換わる予定。




くしろ湿原ノロッコ号
13時37分発のJR釧網本線の観光列車・普通列車「くしろ湿原ノロッコ4号」、釧路発・塘路行きが停車中。
川湯温泉駅まで延長運転する日もある。

ノロッコ号専用塗色のDE10形ディーゼル機関車1661号機

ディーゼル機関車は、常に塘路方に連結され、釧路方の先頭車両「オクハテ510-1」最前部には運転台を設置。
塘路方面から釧路へ向かう列車は、先頭車「オクハテ510」の運転台から最後尾の機関車を制御する推進運転を行う。

2021年度(令和3年度)は、「釧路〜白糠 開通120周年」「花咲線全通100周年」「釧網本線全通90周年」「石勝線開通40周年」の4つの線区で「周年」を迎える記念の年。ノロッコ号も、通常と異なる特別ヘッドマークを装着。

残り少なくなった国鉄時代製造のディーゼル機関車





客車は、510形客車の4両編成。50系客車の酷寒形・51形客車(レッドトレイン)を改造。
客車は、塘路寄りから1号車〜4号車の順。外装・内装に木材を使用。


1号車「オハ510-1」は、展望車ではない自由席車。片方の客用扉が埋め込まれているが、車内はボックスシート、非冷房、二重窓など、種車の51形客車の形状を留めている。

展望車ではないが、貴重な50系客車列車の旅を堪能できる。






2号車「オハテフ510-1」、指定席の展望トロッコ車。売店形式の車内販売もある。


向こうの3号車は「オハテフ500-51」。指定席の展望トロッコ車。


一番後ろの4号車は運転台付きの「オクハテ510-1」、指定席の展望トロッコ車。


13時37分、釧網本線の観光列車「くしろ湿原ノロッコ4号」塘路行きが発車






釧路駅発車時刻表

1番線ホーム





釧路→札幌
13時42分発特急「おおぞら8号」、釧路発・札幌行きに乗車

261系特急型気動車



13時42分に釧路駅を発車すると、車両基地へ回送中の釧網本線のキハ54形気動車と並走。並走しているのは、網走発の釧網本線で釧路に13時36分に到着した車両。

観光車両にも用いられるキハ54系500番台・流氷物語号車両。流氷をイメージした白い「キハ54-507」。

「網走」行きのサボが差し込まれている。



新釧路川を渡る。


JR貨物・釧路貨物駅



釧路駅で販売している駅弁・釧祥館「こぼれいくら!サーモンちらし」

特急「おおぞら8号」は、白糠、池田、帯広、新得、トマム、新夕張、追分、南千歳、新札幌、札幌の順に停車。釧路から札幌までの所要時間は4時間21分。


釧路地方から十勝地方へ。


新得駅を過ぎると山越え区間。雄大な車窓が広がる。


狩勝峠を越えた山深い場所に位置するトマム駅。駅近くトマムリゾートがある。


山越えが終わり、南千歳駅から千歳線に入ると、終点・札幌まであと少し。


18時03分、終点・札幌(さっぽろ)駅に到着





札幌→深川
札幌駅19時30分発の函館本線・特急「ライラック39号」旭川行きに乗車


789系特急型電車。先頭部には、運転区間の札幌~旭川間や、旭川駅で接続する列車の沿線である稚内・網走方面をイメージしたイラストをラッピング。

特急「ライラック39号」は、札幌を発車すると、岩見沢、美唄、砂川、滝川、深川、旭川の順に停車。




20時35分、深川(ふかがわ)駅に到着。ここで下車。
深川駅は、単式ホーム1面1線、島式ホーム2面3線で、1・3・4・6番線(2番線と5番線はホームがない中線)。
特急列車からの降車客も少なく、夜の深川駅は静まり返っている。



深川駅は、JR留萌本線(深川〜留萌)の起点駅。
かつては、深川と名寄を結ぶJR深名線(1995年(平成7年)9月4日廃止)の起点駅でもあり、深名線運用車両の車庫や転車台(ターンテーブル)などもあった。

一番奥には、留萌本線専用の短い6番線ホームがあるが、最近は留萌本線の一部列車でしか使われていない。





夜の深川駅駅舎