幸せな小金持ちの投資術2 | 本田健公式ブログ

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幸せな小金持ちは、投資は、ある程度の資産ができてからでないと意味がないと考えます。そのために、資産を構築することを優先順位の上位においています。

例えば、100万円を5%で回すと言っても、年間5万円にしかなりません。でも、1億円になると、500万になる。手元に100万円をおいておくよりも、その100万円を使って、新しいことを学んだり、技術を身につけたり、旅に出て新商品やサービスのネタを探しに行くべきだと考えます。

前回も話しましたが、自分のレストランをやっている人は、下手に株式投資するよりも、同じ100万円を使ってキャンペーンをやったり、お客さんに還元することで、新しい売上やお客さんを作ることを意識します。そうすることで、売上が数十万円伸びたとしたら、投資で5%の利益を得るよりもはるかに効率がよくなります。この辺りのセンスの違いが、一攫千金を狙ってFXなどをやって失敗するサラリーマンと、小金持ちになっていける人の違いです。ある意味では、地道に目の前の作業をコツコツこなすことに専念できるかどうかともいえるでしょう。

幸せな小金持ちは、投資には、それぞれの資産や活躍規模に応じて段階があると考えています。まだ資産を築いていない時期は、自分の本業に専念する。サラリーマンの場合、最初は、仕事のスキルを身につけ、人脈を築くことが最優先です。そこにかかるお金に投資するべきです。そういう意味では、お金のない人は、最初は労働でお金を稼ぐ。それから、自分の事業や株式に投資していくというのがステップでしょう。

逆にいうと、この労働で稼ぐステップで頭角を表せないと、次がないとも言えます。労働でお金を稼げるようになって、初めて別の選択肢が出てくるのです。仕事でちゃんと結果が出せないと、事業で成功するのは夢の夢です。また、投資家として活躍するためにも、ビジネスのセンスが不可欠です。多くの人が戸惑ってしまうのは、サラリーマン、小さい事業主、実業家、投資家ではルールが違うことです。時には、全く正反対ということもあります。自分の人生の段階で微妙にルールが違っていることを察知して、それを学び直すような柔軟さが大切です。

例えば、サラリーマンだと、上司の顔を潰さないように上手に立ち回る必要がありますが、自営業では、結果が全てだということがあります。しかし、取引先との筋を一度でも外せば、信用を失って、事業そのものが成りたたなくなることもおきます。サラリーマンでは、始末書一枚で済んだことが許されなくなるのです。

またプレゼントも、大企業では、賄賂のように考えられて習慣としてやらないようにしていることが多くても、小さな企業を経営している場合は、好かれてなんぼということもあります。公的な仕事をしていなければ、基本的には、プレゼントしているほうが有利に働きます。そういうことをすぐに学び取るセンスが、必要なのです。

将来、自分がどういう世界の人間になりたいのかによってもルールが違うので、あらかじめ、別の業界のことも勉強しておく必要があるでしょう。

 

本田健