前回は、学校に行かずに、人から学ぶことで新しい知識を得るという話をしました。今回はまたちょっと違って、人に学んでもらうというやり方についてお話しします。
何かを学ぶ事を考えた時、どうしても自分が学校に行くことをイメージする人が多いのではないでしょうか。簿記学校で学ぶ、英会話を学ぶ、アロマの講座を受講するという感じです。でも、幸せな小金持ちの人たちは、そういう時間がちょっともったいないと考えます。それだと、忙しい中、自分が行かなければいけないし、勉強する時間をつくらなければいけない。だいたい勉強がイヤだから、学校に行かなくなった人が多いわけで、そういうスタイル自体が嫌いなのです。
なので、人に学んでもらうという方法をとります。例えば、お金を出して、自分の会社のスタッフに学んできてもらって、そのエッセンスを教えてもらうというスタイルです。それだと、人材育成と、自分の時間の節約が同時に出来ます。
あるいは専門家を雇って、一番大事なところだけをコーチングしてもらう方法もあります。どちらも、自分が教室に出かけて学ぶのとは大きく違います。弁護士や税理士、コンサルタントなどの専門家に的確な質問をするというのも、同じような路線かもしれません。
何かを学ぶ時に、それを効率的に誰かに学んでもらっておき、あるいは学んだ人から、一番おいしいところだけ教えてもらうというのは、一番近道かもしれません。
そのためには、自分が何を学ばなければいけないのかということを知るセンスが不可欠です。なんとなく学校に行くのとは、全然違う真剣さが必要になるのです。資格さえ取ればなんとかなるだろうというのとは、考え方、生き方が違うと言えるでしょう。
自分が何をやりたいのかを徹底的に突き詰めて、一番やりたいこと、知りたいことが何かが分からないと、そういうスタイルで学ぶ事もできないのです。そういう意味では、学ぶ前に勝負がついているのかもしれません。
本田健