先日は、幸せな小金持ちのバケーションという話のなかでも、海外旅行などのちょっと豪華バージョンの話をしました。
でも、彼らが必ずしもずっと旅行に出ているわけではありません。普段は、意外に地味なミニ旅行やお金のかからないバケーションの過ごし方もしています。そんなわけで、今回は、同じバケーションでも、誰でもマネできるバケーションの話をしましょう。
長い休みを取れる人は、大企業の人に限られていると思います。普通は、4、5日ぐらい、土日をくっつけても1週間ぐらいでしょう。それも、たいていゴールデンウィークなど、同じ時期にたくさんの人が一斉に休みを取るのでどこもいっぱいです。
幸せな小金持ちの人たちは、合理的に物事を考えます。店がいっぱいで、どこにいっても渋滞に巻き込まれるようなときに、旅行に出ようとはしません。そんなときこそ、仲間と庭でバーベキューしたり、近所を家族全員で自転車で探検したりということをやります。高速道路や主要な道路が渋滞しているときこそ、自転車でウロウロするのは快適です。行楽地に向かう道路でなければ、意外と町中はすいていたりします。リュックサックにおにぎりをつめて、数時間都市の中で、ウォーキングというのも楽しいと思います。お寺、神社、ショッピング街など、3時間ぐらい歩くと、結構おもしろいものを見て回ることが出来ます。
またバーベキューなら、材料代ぐらいしかかからないので、これだと誰でもできるのではないでしょうか。バーベキューは、最初にすべてのセットを揃えるのに少しお金がかかりますが、その後は食材だけでいいので、一番安い趣味のひとつでしょう。そもそも道具も、スキーやゴルフのように何万もしません。最近では100均でも売っているぐらいなので、一万数千円もあれば、すべて揃えられるでしょう。
ちなみに、幸せな小金持ちの家には、ミニバンかSUV、バーベキューセット3セット、自転車、テントが完備されています。そういうものをすぐに出せるようになっているのです。海外まで出なくても、いつでもごく身近で旅行気分を味わうことはできるわけです。車(あるいはレンタカー)で1時間も走れば、だいぶ景色は変わります。特に、混まなさそうなマイナーな場所なら、高速が大渋滞のときも無関係です。3家族と合同で日帰りバーベキューでもやれば、それだけで、とっても楽しいバケーションになります。
お金をかけてもかけなくても、楽しい時間を過ごすことはできるのです。そうやって、世間とちょっと違う方向で楽しむのもありでしょう。
本田健