こんにちは、兼業トレーダーTAKUです。口笛

 

今回は、アメリカの経済指標の中でもインフレ動向を確認するうえで重要なデータ「PPI(生産者物価指数)」について解説します。

 

FXや株式市場では、CPI(消費者物価指数)発表の翌日に公表されることが多く
「CPIを裏付けるデータ」として注目されています。

 

 


生産者物価指数(PPI)とは?

PPI(Producer Price Index)とは、
企業が商品やサービスを販売する際の価格変動を示す指標です。

 

簡単に言うと、

「モノを作る段階の物価がどれくらい上がっているか」
を表しています。

原材料費・燃料費・物流コストなどが上昇すると、
いずれ最終的に消費者が支払う価格(CPI)にも波及することがあります。

 

生産者物価指数(PPI)の主な項目

 

 


なぜPPIが注目されるのか?

PPIは生産段階のコスト上昇を示す指標であり、
企業のコスト圧力や価格転嫁の動きを把握できます。

そのため、

  • PPIが予想より高い → インフレ懸念が強まり、利上げ期待 → ドル高

  • PPIが予想より低い → インフレ鈍化が意識され、利下げ期待 → ドル安

というように、市場心理に影響を与えることがあります。

ただし、発表タイミングがCPIの後であるため、
市場では「インフレ傾向の再確認」として扱われるケースが多いです。

 

 


投資家がチェックすべきポイント

☑ 予想値と実際の結果の差
→ サプライズが大きいと、CPI後の相場が再び動くことも。

 

 コアPPI(食品・エネルギー除く)
→ FRB(米連邦準備制度理事会)が注視する指標。政策判断の参考にされやすい。

 

 企業利益との関係
→ PPI上昇が続くのにCPIが伸び悩む場合、企業がコストを吸収している可能性あり。

 

 


🇯🇵 日本のPPIとの違い

日本では同様の指標を企業物価指数(CGPI:Corporate Goods Price Index)と呼びます。
仕組みはほぼ同じですが、次のような違いがあります👇

 

米国生産者物価指数(PPI)と日本企業物価指数(CGPI)の違い

 

 


まとめ

米国の生産者物価指数(PPI)は、

「CPIを補完する重要なインフレ関連指標」

であり、
☑ FRBの金融政策(利上げ・利下げ)
☑ 為替(ドル円)
☑ 株式市場の方向感
を判断する上で欠かせません。

 

初心者の方も、消費者物価指数(CPI)とセットで生産者物価指数(PPI)を確認する習慣をつけると、
より深く市場の動きを理解できるようになります!

 

それではバイバイ

 

 


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※本記事はあくまで筆者の個人的な見解に基づくものであり、相場の動きを保証するものではありません。トレード判断はご自身の責任でお願いいたします。