先日、あるお客様が「自分のお手入れのやり方が本当に正しいか見てほしい」とサロンにいらっしゃいました
「優しいタッチ」を意識しているけれど、本当に正しい優しさかどうかは、自分では分かりにくいものですよね
ご自身でお手入れしてみていただくと、クリームを塗る時から、優しさ、スピードに気を付けてくださり、とてもいい感じです
順調に進めていましたが、こめかみに差し掛かった時に少しグッと押し上げ気味になってしまいました
するとお客様ご自身が「あ、今のはちょっと強かったですね!」と気づかれたのです
自分で気づくなんて、なんて素敵なのでしょう
確かに、私たちが見て差し上げて修正することも大切です
でも「もっと優しく、もっと優しく」と声をかけ、その場で修正できたとしても、一人になったらまた元の強さに戻ってしまうことも多いのです
それをどう伝え、どう自分で修正できるようにするか、これが私たちにとって大きな課題でもあります
やはり「やり方」の前に大事なのは、「労わる気持ちで触れているか」「大切なものを慈しむような気持ちでお手入れしているか」ということ
強さの加減がわからなくても、今の自分が「大切なものをそっと温めるような気持ちでいるか」は、自分でわかりますよね
一度もサロンにいらしたことがない方でも、ここが意識できていれば、タッチの強さは自然とちょうどよくなります
もちろん、肌がグイグイ動いていないかなど、目で見るポイントもあります
ですが、それ同時に「どんな気持ちでお肌に触れているか」も、より自然に正解に近づけるのです
もしも「ザラザラを取ってしまおう」「お手入れでお肌をどうにかしよう」と思ってしまっているなら、これは逆方向です

どんなに気をつけていても、タッチは強くなってしまいます
こうした雑念を払い、ひたすら労わる気持ちで10分以上集中することは、実は簡単なことではありません
難しいテクニックよりも、まずは「労わる気持ちを持続すること」をお手入れの目標にする
これができるようになること自体が一つの技術であり、お手入れの質を格段にアップさせるのです
そして、不安になってきた時には常にその気持ちに戻り、ご自分で修正できるようになってくださいね
