食料自給率は、農林水産省が盛んに宣伝しているカロリーベースの他に、生産額ベースで計算する方法もある。
カロリーベースでは、日本の食料自給率は40%に過ぎないが、生産額ベースでは70%にも達する。
ところで、食事から摂取されるカロリーの中心は、主食の炭水化物(米、小麦等)である。
病院給食などでもカロリーの調整は、もっぱら主食の量を加減することによって行っている。1日2000カロリーの食事でも、1500カロリーの食事でも、肉や野菜などの副食の量は、ほとんど変わらない。違うのは、もっぱら主食のご飯の量である。
カロリーベースでの食料自給率が低いのは、主食の米の消費が少ないことと、米と並ぶ主食である小麦のほとんどを輸入に頼っていることによる。
一方、生産額ベースでの食料自給率が高いのは、主食以外の食品、ヘルシー志向で人気のある生鮮野菜や果物など、低カロリーでも栄養のバランスの良い、いわゆる身体に良い食品の多くが国産であることによる。
カロリーベースでの食料自給率を増やすために、もっとも簡単な方法は、毎日の食事を米飯中心とし、カロリーの大部分を主食の米から取るようにすることである。
大きな弁当箱にご飯をいっぱい詰めて、おかずは真ん中に置いた梅干しだけというような食事を全国民が毎日3食取ることにすれば、食料自給率を100%とすることも夢ではない。
しかし、このように偏った食事は、当然ながら、健康に良いものではなく、かつて食料自給率が高かった時代のように、平均寿命の低下、乳幼児死亡率の増加をもたらす懸念がある。
もう一つ、食料自給率を高める方法としては、食料の消費量そのものを減らすことである。
一人当たりの消費量を減らすことは難しいので、最も簡単な方法は人口を減らすことである。
オーストラリアの食料自給率が高いのは広大な国土に、ほんの僅かしか人が住んでいないからであるし、ヨーロッパ各国の自給率が日本よりも軒並み高いのは、国土(農地)当たりの人口が日本の半分程度だからである。
日本も、今でさえ人口は1億2千万人を超えているが、江戸時代の終わり幕末には3,000万人程度、明治の終わりでも6,000万人程度であった。
日本が急速に増大する人口を養うため、新たな国土を求めて、中国大陸へ進出した昭和の初めでも9,000万人程度に過ぎない。
今の日本の国土だけで、1億2千万人もの人口は養うのは、所詮、無理な話であり、他の国々のように高い食料自給率を求めるのは、非現実的な目標であろう。
ところで、卵の自給率は96%だが、親鶏の餌を輸入に頼っているから、自給率(カロリーベース)は9%に下がってしまう。そこで、自給率を高めるために、国産の餌を使って鶏を育てようと主張する人もいる。
しかし、日本で生産される卵は、餌だけでなく、そもそも卵を産む鶏[原種鶏(GP)・種鶏(PS)]自体を、そのほとんどを輸入に頼っている。
日本国内で生産される卵のほとんどは、海外から輸入された雛鶏を、同じく海外から輸入した餌で大きく育てて、国内の鶏舎で産ませたものに過ぎない。
仮に、鶏の餌をすべて国産で賄えたとしても、その結果、計算上は食料自給率は100%になったとしても、そもそも卵を産む雛の輸入が止まれば、たちどころに卵の生産は止まってしまう。
また、自給率100%の料理として、近海魚の焼き魚が紹介されることもあるが、当然のことながら、近海とは言え魚を獲るための漁船の燃料(重油)や、魚を焼くためのガス(または電気)は、ほぼ100%輸入品である。
食料の輸入が止まるような非常時に、原油やガスが輸入できるとは思えない。
また、自然災害への対応を考えたとき、もしも、自給率が100%であれば、日本が自然災害に見舞われたとき、たちどころに食料供給が途絶えると言うことにもなりかねない。
安全保障の観点から、食料自給率を議論し、自給率を高めようという主張もあるが、むしろ安全保障の観点から考えるのであれば、自給率そのものではなく、国産と輸入とのバランスを取りつつ、供給元の多角化と安定供給に努力するのが本来の姿であろう。
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「食料自給率とは」
【農林水産省】
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/011.html
1. 食料自給率とは
食料自給率とは、国内の食料消費が、国内の農業生産でどの程度賄えているかを示す指標のことです。
食料自給率には3種類の計算方法があります。
(ア)おもさで計算 食料自給率
国内生産量、輸入量など、その食料の重さそのものを用いて計算した自給率の値を「重量ベース自給率」といいます。
(イ)カロリーで計算 食料自給率
食料の重さは、米、野菜、魚、、、どれをとっても重さが異なります。重さが異なる全ての食料を足し合わせ計算するために、その食料に含まれるカロリーを用いて計算した自給率の値を「カロリーベース総合食料自給率」といいます。
カロリーベース自給率の場合、畜産物には、それぞれの飼料自給率がかけられて計算されます。
日本のカロリーベース総合食料自給率は最新値(平成21年度概算値)で40%です。
(ウ)生産額で計算 食料自給率
カロリーの代わりに、価格を用いて計算した自給率の値を「生産額ベース総合食料自給率」といいます。
比較的低カロリーであるものの、健康を維持、増進する上で重要な役割を果たす野菜やくだものなどの生産等がより的確に反映されるという特徴があります。
日本の生産額ベース総合食料自給率は最新値(平成21年度概算値)で70%です。
毎年9月28日は世界狂犬病デーです。
《世界狂犬病デー(World Rabies Day)とは》
•2006年、欧米の研究者や専門家を中心に、世界における狂犬病対策を目的とした地球規模の団体(Alliance for Rabies Control)が結成され、その活動の一環として、狂犬病ワクチンの開発者であるパスツールの没日を世界狂犬病デーと定めるとともに、世界中のパートナーに対し、狂犬病撲滅に向けた活動参加の呼びかけが開始されました。
•世界狂犬病デーの目的は、ヒト及び動物における狂犬病が、いかに簡単に発症を防ぐことができ、また、どのようにすれば撲滅できる病気であるかを知ってもらうことです。
•2009年には、世界の105ヶ国で77.5万人が本活動に参加し、推定2000万人に対する狂犬病の教育、130万頭の犬に対する狂犬病ワクチン接種を実施したという成果を残しています。
《イベント情報》
今年度は狂犬病臨床研究会主催、社団法人東京都獣医師会共催で以下のとおりイベントが開催されます 。是非ご参加ください。
日時:2010年9月28日火曜日 13時半 受付開始 14時開演 16時40分 :終演
場所:国際文化会館(東京都港区六本木5‐11‐16)
http://www.i-house.or.jp/jp/ihj/access.html
参加費:無料(ただし、参加登録が必要となります。)
内容:
講演(1):「映像に見るヒトとイヌの狂犬病の症状」 佐藤克(狂犬病臨床研究会)
講演(2):「狂犬病の概要と日本を取り巻く狂犬病事情」 井上智(国立感染症研究所)
講演(3):「狂犬病予防について感じていること」 江口一(毎日新聞)
ワークショップ:「狂犬病のない国でありつづけるために」
※シンポジウムに関するお問い合わせは、以下まで。
世界狂犬病デー実行委員会(狂犬病臨床研究会内)
(社)東京都獣医師会電話:03-3475-1701(平日9:00~17:00)
《世界狂犬病デー(World Rabies Day)とは》
•2006年、欧米の研究者や専門家を中心に、世界における狂犬病対策を目的とした地球規模の団体(Alliance for Rabies Control)が結成され、その活動の一環として、狂犬病ワクチンの開発者であるパスツールの没日を世界狂犬病デーと定めるとともに、世界中のパートナーに対し、狂犬病撲滅に向けた活動参加の呼びかけが開始されました。
•世界狂犬病デーの目的は、ヒト及び動物における狂犬病が、いかに簡単に発症を防ぐことができ、また、どのようにすれば撲滅できる病気であるかを知ってもらうことです。
•2009年には、世界の105ヶ国で77.5万人が本活動に参加し、推定2000万人に対する狂犬病の教育、130万頭の犬に対する狂犬病ワクチン接種を実施したという成果を残しています。
《イベント情報》
今年度は狂犬病臨床研究会主催、社団法人東京都獣医師会共催で以下のとおりイベントが開催されます 。是非ご参加ください。
日時:2010年9月28日火曜日 13時半 受付開始 14時開演 16時40分 :終演
場所:国際文化会館(東京都港区六本木5‐11‐16)
http://www.i-house.or.jp/jp/ihj/access.html
参加費:無料(ただし、参加登録が必要となります。)
内容:
講演(1):「映像に見るヒトとイヌの狂犬病の症状」 佐藤克(狂犬病臨床研究会)
講演(2):「狂犬病の概要と日本を取り巻く狂犬病事情」 井上智(国立感染症研究所)
講演(3):「狂犬病予防について感じていること」 江口一(毎日新聞)
ワークショップ:「狂犬病のない国でありつづけるために」
※シンポジウムに関するお問い合わせは、以下まで。
世界狂犬病デー実行委員会(狂犬病臨床研究会内)
(社)東京都獣医師会電話:03-3475-1701(平日9:00~17:00)
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