自分は履き違えていたようだ。
靴ではない。
「アクティブレスト」の意味。
日本語にすると「積極的休養」。
自分が初めてこの言葉を耳にしたのは、
大学生のとき。
その意味は、
「試合の次の日など身体を酷使した翌日、
完全休養ではなく、軽く身体を動かすことで、疲れを取る」
というものだった。
しかし、今回自分が調べたものは
違う解釈だった。
広い意味で捉えた「アクティブレスト」だったのだ。
■自分の疲労度を知る
疲労回復のメカニズムはわかった。
次にすることは、
自分がどれだけ疲れているのか知ること。
そのチェック方法がわかった。
あまりにシンプルで信憑性を疑ってしまうほど、
簡単なものである。
まず、紙を用意していただきたい。
その紙に5本の横線を、縦に並べて書く。
そして横線の左端に、
月曜・火曜・水曜・木曜・金曜
と書く。
これで出来上がり。
ルールは横線の左を「全く疲れていない」、
右を「ものすごく疲れている」と設定し、
朝起きたらすぐに、直感的に自分が疲れているかいないか
横線にポイントを打つだけ。
これを1週間続けてみる。
全て右半分に入ったら、「FF」がかなり高い状態。
2つ以上が右半分に入ったら、「FF」がやや高い状態。
1つだけ右半分に入ったら、「FF」が少しだけ高い状態。
となる。
この疲労具合によって、
休日を身体の疲労回復に充てようという考えが
今回自分が調べた「アクティブレスト」(積極的休養)なのだ。
■身体を気遣う
平日の日中、仕事でストレスが溜まりまくり。
そのストレスを週末の休みで発散するんだ。
という者には、
この考えは受け入れ難いだろう。
休日を出かけず、家でゴロゴロと過ごす。
自分はそれができなかった。
身体を休めている時間がもったいないと
思ってしまうのだ。
そして、一日を何も成すことなく過ごしてしまうことに
恐怖を感じることもあった。
何もできなかった自分を責めてしまうのだ。
しかし、今は違う。
疲労を溜めたまま動き回れば、
「過労死」という言葉が、
真実味を帯びてくる。
守るべきものがいて、
その人たちの笑顔が見たい、
長い間、時を共有したい。
そんな想いが生まれて以来、
自分の身体を気遣うようになっていた。
自分がいなくなって悲しむ者がいるということが、
今の自分自身を支えている原動力なのかもしれない。