「速く走るためには、腕を大きく振りなさい」
小学校の体育の時間、
先生に教えられた記憶がある。
「速く走るのに、腕?足が速くなりたいのに。」
と幼心に思ったのを覚えている。
一見、何の関係性もないように見える手足。
右腕を後に大きく引くと、
左足が大きく前に出る。
反対も同様。
やるまでは信じることはできなかったが、
2つは密接に関係していたのだ。
■足首を怪我すると手首が痛い?
友人がアキレス腱を切った。
手術をし、ギブスをはめ、松葉杖。
ヒョコヒョコとぎこちない動き。
思うように動けない姿は、
どこか愛らしくもあった。
「早く治らないかな」という言葉を
口癖のように連呼する。
自分にも手伝えることがないかと考えたとき、
「足つぼ」の本に書いてあったことを思い出した。
「足首を揉めば、手首が良くなる」
ということは、逆もあるのではないか?
そこで、すぐに友人を捕まえ、
アキレス腱を切った足と同じ側の手首を揉んでみた。
すると、「痛い!」
苦悶の表情で自分を見つめる。
その瞬間、本当だったんだと自分は納得してしまった。
足を揉むことができない状態では、
それに対応する手や手首を揉むことで
症状が早く改善するそうだ。
1,手先-足先
2,手首-足首
3,前腕-下腿(スネ・ふくらはぎ)
4,肘-膝
5,上腕-大腿(ふともも)
6,肩関節-股関節
7,肩部-腰部
痛い部分だけでなく、
対応する部分を揉み解すことで、
回復は早くなる。
■身体は繋がっている
自分はお世話になっている
カイロプラクターの先生がいる。
その先生は立っている姿を見ただけで、
どこが悪いかがわかるそう。
腰が痛くてお願いしたときは、
足・首を重点的に矯正された。
このときに教えてもらったこと。
症状が出ているところは、
最終的にそこに出ているだけであって、
原因は他にあるということ。
そこを治さない限り、
同じ症状は出続けると。
身体は全て繋がっていると
教えられた瞬間でもあった。