NOREV 1/18 メルセデス・ベンツ 350SE & 450SEL 6.9(W116) | kendeen-1990のブログ

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自動車好き人間です。自動車やミニカーに関する事を中心に書いていきたいと思います。またアニメや古いもの(昭和レトロ)も好きです。

 
 

 
 今回はクリスマスで入手したノレブのW116を紹介したいと思います。
 
 今までと違い2種類も入手してしまったので、まとめて紹介していきます。
 
 早速ですが、まずは実車について。
 
 
・W116
 W108/W109の後継車としてW116は1972年に登場し、このモデルから正式に「Sクラス」の名称が与えられました。
 
 ボディーデザインは横長になった※1ヘッドライトと大型化されたターンシグナルレンズ、汚れの付きにくい凹凸を持つ形状のテールライトが採用され、三角窓が取り払われたサイドウィンドウや幅広くなったグリルと※2ダブルバンパーが特徴のモダンな外観となり、リアサスペンションが長年採用されてきたスイングアクスルからコンパクトクラス(W114/115)とSL(R107)に採用されるセミトレーリングアームに変更されました。
 
 ボディーはショートホイールベース(SE)とロングホイールベース(SEL)の4ドアセダン2種類が用意され、※32ドアクーペは廃止されました。
 
 エンジンは2.8ℓ直列6気筒DOHCキャブレター仕様の280S(ショートのみ)とインジェクション仕様の280SE/280SEL、3.5ℓV型8気筒SOHCの350SE/350SEL、そして4.5ℓV型8気筒SOHCの450SE/450SELでスタートし、1975年には6.9ℓV型8気筒エンジンを搭載した※4450SEL 6.9が登場しました。
 
 モデル末期の1978年には3ℓ直列5気筒ターボディーゼルの300SD(アメリカ市場のみ)の導入と世界初となるABS(アンチロック・ブレーキング・システム)がオプション設定され、翌79年のW126登場後も1980年まで約47万台が生産・販売されました。
 
 日本へはウエスタン自動車の手により1973年に280Sと350SEの輸入が開始され、翌74年には350SEが450SEに置き換えられ、ロング版の450SELが加わりました。そして1977年に450SEと450SELが昭和51年排ガス規制に適合し、280Sは280SEに置き換わりました。
 
 
↓実験安全車「ESF 22」(Mercedes magazine 2009年4月号 33ページより。)

 
↓実験安全車「ESF 24」(Mercedes magazine 2009年4月号 33ページより。)
 
 1970年代に交通事故の増加に伴い自動車の安全性が注目された当時、アメリカ運輸省が提唱したプロジェクトで世界中の自動車メーカーが実験安全車(ESV)を試作しており、メルセデス・ベンツも1971年頃から「※5ESF」と呼ばれる実験安全車を約30台製作、そのうちESF14~ESF24はこのW116がベースとなっています。
 
↓ジンデルフィンゲン工場敷地内の屋内クラッシュテストセンター。中央に止まっているのが実験安全車「ESF 22」(ル・ボラン別冊 Mercedes-Benz NEW Sクラス 1991年12月発行 78ページより)。

 
 また余談ながらW116がデビューした1972年、メルセデス・ベンツは開発拠点ともなっているジンデルフィンゲン工場の敷地内に屋内クラッシュテストセンターを増設し、以降衝突実験はすべてここで行われることとなりました。
 
※1…北米仕様は丸目2灯。
 
※2…北米仕様は73年まで欧州仕様とほぼ同じ形状だったが、74年より大型の5マイルバンパーに変更された。
 
※3…SLC(C107)がそのポジションを担った。
 
※4…先代の300SEL6.3の後継モデルでサスペンションは前後ともシトロエン式のハイドロニューマチックとなっている。
 
※5…ドイツ語で「EXPERIMENTERIER SICHERHEITS FAHRZEUG」の略。ほとんどがクラッシュテストで破壊されたため現存が確認されているのはESF13、ESF22a、ESF22、ESF24の4台。
 
・ミニカー
 
 W116の1/18スケールはロング仕様(SEL)が2000年代頃にレベルから最初にリリースされ、近年はノレブとiSCALE(開閉機構なし)、ショート仕様(SE)が昨年MCG(開閉機構なし)から280S(ライトグリーン)、280SE(シルバー)、350SE(ダークブラウン)の3色がリリースされ、今年はノレブからもショート仕様(350SE)がゴールド、ブルーメタリック、ダークグリーンメタリック(北米仕様)の3色がそれぞれ500台限定でリリースされました。 
 
450SEL 6.9(上)と350SE(下)

 
 ノレブは元々SELからリリースしており、SEが今年から新たにリリースされ、ホイールベースによる外観の違いも両車共にうまく再現されています。
 
 なおSクラスのミニカーで2種類のホイールベースが同じブランドからリリースされているのはノレブのW116が唯一となっています。
 
 
 W116のワイパーは独特な形状と動きをしていますが、払拭範囲も広いのが特徴でした。
 
350SE

 
450SEL 6.9
 
 サイドから見れば違いも一目瞭然で、リアウィンドウの長さがSELでは明らかに長くなっています。
 
350SE
 
450SEL 6.9
 
 フロントは共通で、ヘッドライトワイパーもレンズ一体の塗装で再現されています。
 
350SE
 
450SEL 6.9
 
 リアもナンバープレートとエンブレム以外は共通ですが、350SEはなぜか「6.9」のバッジが付いていたので後ほど剥がしました。(苦笑)
 
450SEL 6.9(左)と350SE(右)
 
 もちろん両車共に給油口を除きすべて開閉可能となっています。(笑)
 
350SE
 
450SEL 6.9
 
 両車共V型8気筒ですが全くの別物で、特に450SEL 6.9のエンジンは600(W100)用を6.9ℓ化したものを搭載しており、メルセデス・ベンツの乗用車用としては戦後最大級となっています。
 
350SE
 
450SEL 6.9
 
 W116はこの分厚いドアが有名でこの丈夫さからよく「金庫」「戦車」「蒸気機関車」と比喩されていたようです。その反面室内は先代のW108/W109より狭かったようです。(苦笑)
 
350SE
 
350SE
 
450SEL 6.9
 
 
 
 運転席回りは色以外は同じですが、リアシートのレッグルームの広さは全然違いますね。
 
350SE

 
 ホイールは350SEはボディー同色のホイールカバー仕様でこれまでのものと違って、メッキ加工が施されてとてもリアルになっています。(笑)
 
450SEL 6.9
 
 450SEL 6.9の方は70年代当時のメルセデス車主流だった14インチアルミ(通称サザエホイール)となっています。
 
 なおこのアルミホイールはW126前期モデルまで流用されました。
 
 この2台も出来が良く満足はしていますが…、
 
 
 
 350SEのスポイラーっぽいパーツなんですが、これが全然似合っていないのが難点です…。(汗)
 
 プラ製なので切り取ろうか考え中です…。(汗)
 
 ここからおまけとして…、
 

 
  トミカの450SELを紹介したいと思います!!(爆)
 
 トミカの450SELは1976年9月に外国車シリーズがスタートした際に7番目(F7‐1)の製品としてリリースされ、翌月にはF24‐1でドイツポリスカー仕様もリリースされました。
 
 ポリスカー仕様は79年7月に絶版(入れ替わりはF24‐2のロータス・エスプリ)になるもF7‐1は12年間継続販売され、1988年9月に国産車と外国車シリーズ統合時に87番に編入され1992年4月まで(入れ替わりは87‐3のエスティマ救急車)販売される長寿を誇りました。
 
 
 F7‐1のバリエーションは通常品、ギフト品、特注品合わせて16種類あるうち私が持っているのは⑪(一般輸出)、⑫(アメリカ輸出)、 ⑬(通常品)の3台、
 
 
 F24‐1のポリスカー仕様は②のモデルを1台と赤箱87番の計5台です。
 
 なお450SELは絶版後、原則復刻されていませんが…、
 
 
 ヘッドライトが黒いホワイトのモデルが存在し、こちらはヨーロッパ輸出モデルで唯一の中国製となっています。
 
 
 また親友のオルテカさんも言っていましたが、F7-1~⑬と赤箱87番は青の色合いが全然違っていて87番の方が明るく鮮やかな色になっています。
 
 
 今回のミニカーの紹介は以上です。
 
 ずっと入手できていなかったノレブのW116が2種類同時に入手出来て本当に最高です。(笑)
 
 ショートモデルは今のところ少量限定ですが、また新色でリリースされるのが楽しみです。
 
以上、今回はここまでです。
 
どうもありがとうございました。