いよいよこの日がやってきました。
これまで家族や会社、いろいろな人に協力してもらいながら、最大限の努力をして明日の製図試験に臨む方がほぼ受験生全員に当てはまることでしょう。
ほんのわずかの差で合否が分かれてしまうという試験が設計製図試験です。
かつてこれほどまでに努力が報われないと感じた試験はありませんでした。
皆さんそう感じながら何度もチャレンジされている方もいらっしゃると思います。
でも何を言っても明日がその決着を着けにいく日となりました。
この2ヶ月間は集中して300時間以上の時間を費やしてきたことでしょう。
採点基準がどうのというよりも、まずは明日、力を出し切りましょう。
忘れ物がないように、そして当日のシュミレーションも済んでいると思います。
あとは開き直って模擬試験を受けるのと同じ気持ちで自分を見失わないことです。
明日は予め最悪の席を覚悟していたほうが気持ち的に楽になります。
席を見てから左右の位置がいつもの配置じゃないといってもどうにもなりません。
ならばあえて自分のもっともやりにくい席、それと前後のライバルの人間性も最低のモラルの人に挟まれても何の問題もないという気持ちで会場入りするといいと思います。
試験後はたいてい自己採点から逃げたくなると思いますが、幸い翌日は祭日で休みの方も多いと思うので、是非その祭日を利用して簡単でもいいから復元図面を作成したほうがいいでしょう。
描くまでもなく、一発失格をやってしまったとしても、次へのステップのためにも復元図は大切です。
そして特に合否がわからない方、いつまでも微妙な気持ちではっきりさせるのが怖い気持ちはよくわかりますが、発表までそのままの気持ちでいるよりは記憶の新しいうちに見直しを兼ねて復元することは必ずプラスになります。
それと復元するという気持ちを持って試験を受けることで、より一層エスキスの制度が高まると私は考えます。後で復元しなくっちゃって思えば自然とエスキス精度が高まり、そして採点官に近い視点でチェック作業が行えます。
それではすべての受験生のご検討をお祈り申し上げます。