ふと思い出す。記憶違いだろうか。
 
少し手狭だけれど、彼女と過ごす時間が増えるからいいかな。
そう思って選んだ1LDKの物件に僕たちは住んでいる。
「1LDKなら、喧嘩しても1人になれていいよね。」
そう彼女と笑いながら内見をしてここに決めた覚えがある。
 
僕らはお互い、人並みに、人並み以上に、1人の時間が好きだ。
でも心のどこかで”誰か”を欲していて、誰よりも寂しがりなのかもしれない。
それがたまたま僕で、彼女だっただけなのだろうか。
 
そんなことを考えながら、僕は明かりの漏れる隣人の部屋を横目に、いつも通りの手順で扉を開ける。
彼女はいつも僕が帰ってくる音で起きてくる。
「ただいま。」
「おはよう。」
そういう噛み合わない会話をするのが僕らの日課だ。
玄関の扉を開ける音で彼女は目覚めて真っ暗な廊下を電気もつけずに出てくる。
よく歩けるな、いつもそう思う。
起こしてしまって悪いな、という些末な罪悪感を抱きながら、シャワーを浴びる。
 
彼女は丈夫そうでいて、実は誰よりも弱い。
このことを知っているのは何人だろう。
だから僕は外部からの瘴気を持ち込まないように真っ先に世俗の邪気を落とす。僕は彼女に元気で居て欲しい。
自分が少なからず持ち込んでしまう瘴気に侵されて欲しくない。
そう思っている。
この感情は本心なのだろうか。たまにそんなことを思う。
 
シャワーを終えてリビングに出ると、
僕の考えなんて露知らず、彼女はテレビでクイズ番組を見ている。
僕はあまりテレビは見ないが彼女はよく見ていて、意外とクイズが出来たりする。本当に意外だ。出逢った頃はもっとあどけなさの残る少女だったような、そんな気がする。気のせいだろうか。
 
気付いた時にはもう、彼女はテレビの前で眠っていた。
彼女は寝ることが好きらしい。
休日は12時間以上寝て、1日潰したり、なんてザラで、
「今度の休み、ここ行こうよ」
なんて珍しく誘ってきた予定も全部チャラだ。
 
彼女は猫みたいだ。出逢った時から今も毎日思う。
近くにいると思った時には遠く離れていて、遠いと思っていたらすごく近くにいる。そんなタイプだ。ちなみに彼女は猫派らしい。好きなものに寄ってしまったのだろうか。彼女と付き合ってから2年半以上経つが、未だによくわからない。
「よく分からない。」この言葉が本当に彼女にはよく似合う。
 
眠っている彼女を起こすか悩みながら、彼女が返信してきた献立を作り出す。彼女は基本、眠っている。
今日、返信があった事など、奇跡に近い。
普段は勝手に考えて夕食を作るが、
今日はご要望があったようでよかった。
「今日の夕飯、なにがいい?」
「からあげ」
彼女はいつも単語だけでしか返信して来ない。
それに加えてよくわからないスタンプを送ってくる。
全くかわいさがわからないが、彼女のいまのお気に入りらしい。
1か月後にはもう使われなくなるであろうスタンプを思うと、
心がズキズキと痛む。
 
包丁を手に取って鶏肉に刃を滑り込ませる。
彼女は想像以上にズボラで、いまではもうすっかり慣れてしまったけれど、当初は驚かされたものだ。本当にこの人はどう生きてきたんだろう。そんな疑問すら浮かんでしまった。ただ、今はもうなんとも思わない。慣れというのは恐ろしい。
 
包丁を見るといつも思い出す夢がある。
いつだったかはわからないが、時折見る夢だ。
 
僕が彼女の首に手をかけて僕と彼女の平行線が崩れるまで、
永遠と彼女を手に掛ける夢だ。
そのパターンは様々だが基本的にはいつも、絞殺だ。
夢の中の僕はいつも、彼女のその刹那に耽美な喜びを感じている。
我ながら夢の自分はとんだ性癖の持ち主だと思う。
ハイポクシフィリアだとか、
タナトフィリアと呼ばれるものなのか。
 
 
重そうな厚い唇が歪み、血管が浮き上がる。
真っ赤になった貴女が苦しそうに噎せる、
そんな顔が最高にかわいくて美しい。
僕は心からそう思う。
なによりも世界で最も美しい存在は刹那の貴女だ。
 
世間で言われる「かわいい」は浅はかで観念的に美しくない。
そう思う。
顔のパーツが整ってるだとか、
流行りのメイクだとか、
○○系だとか、
そんなもの全部美しくなければ、かわいくもない。
テレビに映るあの女優も、誰もが知ってるアイドルも、
全部全部かわいくない。
 
僕はいつも
この人はどんな顔して死ぬんだろう
どんな顔して苦しむんだろう
そうやって貴女のことを考える。
 
だってその時が、最高に1番「かわいい」から。
だから僕は最高に1番「かわいい」貴女が大好きだ。
 
 
それにしても、今日はいい朝だ。
ちょうど綺麗な朝日が登っている。
昨晩はなにをしていたんだろうか。
彼女の食べたがったからあげを作って、
一緒に食べて、眠ったんだろう。
全く覚えがないが、シンクには食器が突っ込まれている。
彼女はまだ眠っている。当然だ。まだ6:43。
彼女が起きるには早すぎる。
 
今日は土曜日だ。溜まっている洗濯物を片付け、
シンクに突っ込まれている食器たちを元の姿に戻していく。
 
諸々が片付いた頃、彼女が眠たそうな顔をして起きてきた。
10:07だ。いい頃合いだと思う。
彼女にしては少し早いお目覚めだ。
寝違えたらしく、首を押さえている。
心なしか少し赤い気がしないでもないが、気のせいだろう。
たまにこういう事がある。
あの夢を見る時は、翌朝決まって彼女は首を痛めている。
夢と現実が繋がっているのだろうか。
そんな馬鹿げた妄想が当たるはずがない。
 
水を飲んで、彼女はまた眠りに行ってしまった。
 
それにしても今日は暑い。
半袖が着れたら快適なんだろうか。
僕は半袖は着ない。
唯一、通じ合えた人が半袖を着なかったからだ。
クリスマスのプレゼントがどうだとか、
今思えば心底くだらない喧嘩で別れて会わなくなったけれど、
いまでもたまに思い出す。
Aとでもしておこう。
 
 
Aとは学生の頃、1年半くらい付き合っていた。
学校でたまに会って会話する、その程度の仲だった。
きっかけはいまでもわからないけれど、お互いに感じる部分があったんだろう、話すうちに自然とお互い惹かれていった。
そんな気がする。
 
夏でも長袖を着ていたAにいつか聞いた覚えがある。
そうしたら彼女は僕にだけ、
普段は誰にも見せないという、左腕の苦しみの跡を見せてくれた。
それが妙に嬉しかった。
 
セックスの時にAの苦しみの跡をなぞる事で、
Aの苦しみが溶けてなくなればいい。そう思っていた。
でもAは、見せてくれた分だけ、傷を増やしてくれた。
絹みたいな白い肌に安いちゃちなカッターが
するりと滑っていくのが美しくて好きだった。
 
真っ白な空に朝日が昇って行くように
鮮血が染みていくのが綺麗で、君の赤が好きになった。
切れ味が悪い方がいいからって
毎回100均のカッターを使うAが好きだった。
それなのに律儀にオキシドールを使うところが、
相反する情動を表象するようで
不可逆的で滑稽で心底気持ちが良かった。
 
僕は当事者でいてそれでいて観測者でもあった。
 
だから僕は増えた地平線から流れ出る朝日を僕のものにしてきた。
君の赤は甘くて、ただそれ以上に苦かった。
 
それから僕は無意識にAの首に手を掛けた覚えがある。
なんとなく、だ。気づいたら首に手を掛けていた。
その時のAの切なそうで陰りのある、
それでいて恍惚としたあの表情を僕は忘れることが出来ない。
 
 
僕はまだ、Aが好きなのだろうか。
そんなはずはない。「よく分からない。」彼女が好きなはずだ。
結局Aは僕と別れたあと、中途半端なODを繰り返して今も生きているらしい。早くくたばればいいのに。珍しくそんなことを思う。
 
買い出しに外へ行こう。
勿論着ていくのは長袖だ。

よく行くスーパーマーケットへの道を歩きながら、
すれ違う夫婦を見て彼女のことを思う。
 
今日もきっといつもと同じように、帰れば彼女は起きてきて、
テレビを見て、気づいたら寝ていて、夕飯を食べて眠るのだろう。
 
他人から言わせてみれば、なにもない生活かもしれない。
でも、僕はこの"彼女のいる生活"が好きだ。
 
家に帰るとやっぱり彼女は起きてきた。
僕はいつも通りにシャワーを浴びて食事の支度をする。
今日はカレーだ。
あまり彼女がカレーを食べているイメージがつかない。
そう思ってカレーにしてみた。
包丁を手に取るとやはりあの夢を思い出す。
 
 
重そうな厚い唇が歪み、血管が浮き上がってくる。
真っ赤になった彼女が苦しそうに噎せる、
そんな顔が最高にかわいくて美しい。
僕は心からそう思う。
なによりも世界で最も美しい存在は刹那の彼女だ。
 
 
夢を思い出す時はいつも妙に鮮明だ。
その時、タイマーが鳴った。
カレーは出来ていたらしい。

彼女は眠っているのだろうか。
全く起きてくる気配がない。
僕が扉を開ける音よりも、
タイマーの方が静かだという事なのだろうか。
いやそんなはずはない。
 
彼女を起こしに行こう。
いつものベットの上に彼女は横向きで眠っている。
いくらゆすっても、声をかけても彼女は目覚めない。
どうしたのだろう。
少し心配になったが、彼女の安らかな表情を見て、
なんだかもうどうでもよくなってしまった。
僕も少し眠ろう、そう思った。
 
 
僕はあの表情をずっと貴女に見ている。
 
またこの夢だ。
 
僕は今日も彼女の首に手を掛ける。
その度に表情は浮かび、僕に「かわいい」「美しい」と思わせる。
 
でも、今日はなんだかおかしい。
 
彼女の顔が見えない。まだぼんやりとしている。
表情に濃い霧がかかったようで顔が浮かばない。
 
濃い霧は僕に語り掛け、大きな波となって襲ってくる。
 
僕は貴女に苦しんで欲しい。沢山苦しんで欲しい。
貴女が体調が悪いと知って心底喜んでいる。
仕事帰りに酒を買って帰る。
貴女が苦しみもがく。そんな姿をみて飲む酒は美味い。
もっと苦しんで欲しい。
苦しめば苦しむほど貴女の顔にかかる霧は薄くなるはずだ。
僕が沢山苦しめてあげる。
そうしたらきっと霧は晴れ、花開くはずだから。
この僕が好きになったんだ、保証するよ。
 
僕はその霧が晴れるまで、ずっと傍にいる。
霧を晴らすために僕は毎日貴女を苦しめる、貴女を殺し続ける。
ずっと傍にいながらずっと、
苦しめ続けなくてはならない、殺し続けなくてはならない。
 
道路に横たわる真っ赤なザクロを頭から散らした貴女は。
七面鳥を焼く大きな袋を被って緑色に変色した貴女は。
細い四肢をあちらこちらに置いてきてしまった貴女は。
 
でもやっぱり最高に1番「かわいい」のは
僕の手によって、あの表情を浮かべる貴女の顔だと思う。
僕は貴女のその表情に出逢いたい。
 
いつまで僕は探し続ければいいのだろう。
いつまでこの感情この情動を抑えていればいいのだろう。
 
僕と貴女はこれからもずっと平行線だ。
なにをしてもその平行線だけは変わらない。
貴女は僕にそう、言ったよね。
 
貴女を僕のものにしたい。
そう思ったら貴女を手に掛けるしかない。
 
僕にはその選択が最善に思えて仕方がない。
貴女の顔にかかる濃い霧を晴らして開花させる。
そうしたら貴女はもっと美しくなれる。嬉しい?
これが僕からのプレゼントだよ。
なかなか気に入って貰えないけれど、
これだけはきっと気に入って貰えるって確信してるんだ。
僕は貴女の魅力に触れられるし、
貴女は永遠に僕の中で美しいまま生き続けられる、
2度と離れなくて済む。
貴女を最も愛している僕の元から離れなくて済むんだ。
そうしたら貴女は僕のものになる。僕も貴女も幸せになれる。
一緒に幸せになろうって言ったよね?忘れていないよ。
 
最後に見せてよ。貴女の表情を。
 
 
翌朝、目が覚めると隣には彼女が横たわっていた。
 
「やっぱり彼女は最高にかわいい。」



追伸
なんだかんだで、彼女の名前を剃刀で身体に刻んでいた頃が1番幸せだったのかもしれない。今は無き延命し続けた"君"という概念を、僕は追いかけ続ける。"君"という概念を媒介して、僕は"僕"という概念を愛したい。所詮、それだけの話であるのだろうが。

こんにちは、けんちくんだよ。

 日々、持たざる者である自分の存在を痛感していて、どうすれば求める物を手に出来るのか、毎日そんな空虚な問いを続けています。最近は、あんまり体調が良くないらしく、思考に常にモヤがかかっていて、前ほどキレのある文章や風刺的な表現が出来ず、これを書くにも時間がかかっているのですが、そんなことはどうでもいい。


 タイトルに入れた通り、今日は「仕事」と「痛み」をテーマに書いていこうと思う。世間一般でいうところの「仕事がつらい」とかそういった仕事そのものを痛みとして捉え、その痛みから逃れたいという旨の論が私にはまだ、感覚的にあまり理解出来ていない。今後も理解出来るような気がしない。大した仕事をしていないから分からないのかもしれない。まだ、所詮4年と日が浅いからかもしれない。それはまだわからない。


 私は仕事そのものが痛みであるならば、その痛みから逃れようとするよりも寧ろ、その痛みと向き合うことの方が楽であるように思えて仕方がない。

 仕事をしていれば、社会的な評価はある程度担保され、給与が発生し、最低でも死なない程度の賃金が出る。長い連環の生命という時間の余白を、苦虫を噛み潰したような表情で消費する事が出来る。仕事をしていないと、膨大な時間の余白と向き合わなくてはならない。この膨大な余白と向き合うことの方が私にとっては辛い。それこそ、この余白を放棄してしまいたくなるほどに。

 本来、考えなくていいはずの思考に囚われ、なにもかも手につかなくなってしまう。虚無の中を永遠に彷徨う幽体として生を享受しなくてはならなくなってしまう。加えて、仕事という評価軸から逸脱し、恋愛や社会性、人間性といった、より流動的な評価軸と向き合わされる。そんなことであれば、私は喜んで仕事という評価軸の犬に成り下がりたい。こういう思想そのものが弱者的であり、だからこそ、他の評価軸で評価されず闘っていけない大きな要因なのであろうと思うが、それでも私は成り下がりを選ぶ。


 これはある種のリストカットであるように思う。刃物を使った身体への苦痛の転嫁なのか、仕事という社会通念上で美とされる概念を用いた思考の転嫁なのか、ただそれだけの話であるのだと思う。


 所謂ワークライフバランスという概念も、あれはプライベートが充実した人間によって持ち出された概念であるのだろうと思う。私からすれば、単に苦痛の余白を増やすだけであり、何故余白を増やすのか、意図の理解に苦しむ。


 余白を埋めるという観点であれば、喫煙も同じだ。正直、ロースト感がどうとか、着香がどうだとか、そんなことはさほど重要では無い。その時の気分で吸いたいものを赴くままに手に取ればいい。パッケージから取り出し、火を付けて、紫煙を吸って吐く。ただそれだけの行為そのものが、体内を蝕み黒く染め上げていくと同時に、時間という永遠にも近い余白をただひたすらに黒く塗り潰していると思うと、心安らかな気持ちになる。どれだけこれが幸せなものか、理解出来ない人間が昨今は増えているのかもしれないが、なんと不幸なことだろう。安寧というものはきっとこういうものだ。


余白を埋める手段を求めている。

莫大な余白を、愛おしい紫煙と、この益体のない文章と共に塗り潰すのだと思う。


ファッションガチ恋(22)

 

  イントロダクション

 

どうも皆さんこんにちは!(大声)

22歳、新卒イキり社会人です。

今日も非常に生産性(凄惨性)が高い!!!

良い1日だったぜ~。

 

で、こんなブログ読んでる奴、マジで危機感持った方がいい。

この時間で何が出来る?

短い人生、君が納得する為にはどんな要素が必要だろうか?

社会に貢献せず、自分の事だけ考えて、

「自分さえ良ければ良い」

「今さえ良ければ良い」

「先のことなんてどうにかなる」

こんな短絡的かつ発展性のない思想に囚われていないだろうか?

今一度、自分を見つめ直した方が良い。

気づいた奴から明日が変わる、いつだって勝者は気づいている_

 

といった具合で、情報商材や薄っぺらい自己啓発本を買い漁り、実践する事も無く、単なる情報の1つとして受け流しているような奴が好みそうなコラムを書いてみましたが、本日は、このノリでけんちくんの「イキり哲学」をご紹介していきたいなと思っています。

 

 

  イキりとは?

 

そもそもイキりってなんだよ。みんななんとなくで言葉を使いすぎである。言葉はKotono h(ouse🏡)なので、原作に忠実に用いなくてはならない、そう思っているんだ。ことの🏡くん、ほんと大好きだぜ、いつもありがとうな。

「イキりオタク!」ってけんちくんをいじってた鏡のオタクくん、元気かな?(不仲)

けんちくんよりも先に他界したらしいですが、やっぱりそういう奴は漏れなく弱者なんだなと。可愛い。余裕で同担拒否なので、全員くたばって欲しい。お前の死が俺のHAPPY。

 

以下、意味解説辞典より引用。(意味解説辞典 (meaning-dictionary.com)

 虚勢を張ること。
 「いきがる」の略だとされており、

 漢字で表記すると「粋がる」または「意気がる」です。
 粋だと思って得意になる、みせかけの威勢を張るという意味があります。

 

ほほう。という感じ。

薄々みんな気づいてたでしょ。知ってた。

上記の意味に従うのであれば、

けんちくんはずっと虚勢を張ってきたってわけ。

 

鏡のオタクの洞察力(笑)には脱帽である。

アイツ、弱者じゃなかったかもしれん。先輩、マジ尊敬です!

 

今回の記事についても、「イキり=虚勢を張ること」と定義づけて話していくよ。

 

  イキりは必ずしも”悪”だろうか?

ここで、けんちくんはこれを読んでくれているみんなに改めて問いたい。

イキりは本当に”悪”であろうか?

本稿を読んで、考えが変わらずとも、何かしらの気づきを得てくれたらと思っています。

 

そもそも…

世間一般では、「イキりオタク」「イキり陰キャ」などにみられるように、

格下とされるイデオロギーの接頭語として用いられる事が多いように思われます。

イキりの意味が「粋だと思って得意になる、みせかけの威勢を張る」である以上、社会的評価と行動が乖離する局面・対象に対して用いられるのは仕方のない事ですが、そこに常に侮蔑の意が込められているのはなぜでしょうか?

 

一般的には、「虚勢を張る=見せかけの勢い=人間的な中身がない」と解釈される事が多いようで、これは解釈を広げれば、「人間的な中身がない=人間的価値が低い=格下である」こういったロジックで、イキりには常に侮蔑の意が付きまとうと考えられます。

 

しかし、ここで視点を改めて頂きたい、そういう話で。

当然であるが、必ずしも「イキり=人間的な中身ない」とは限らない。

イキっていることを判断するのは常に、内側の当事者ではなく、外側の存在である。

しかしながら、イキる動機は常に内側の当事者がもたらすものである。

 

イキり当人は「自分自身は価値のない人間である、故に虚勢を張る事で人間的価値を高め(誇示し)なくてはならない」と感じているが、周囲は「彼は人間的にすごく魅力的だ。」と感じているケースもあるだろう。(ドチャクソ簡単に書けば、イキリ側は自分の価値の低さを誤魔化す為にイキっているけど、実際は全然価値があって優秀ってパターンもあるよねってコト。カッコつけた文章を書き過ぎである。)

 

言い換えれば、これは当事者と周囲の視座の高さの違いから生まれるモノである。

本質的に捉え直せば、「意識高い系」といった用語も同じであるように思われる。

 

更に広げれば、当事者がイキったことに対し、真摯に向き合い、イキった姿を目指そうとする(能力の向上など)試行が伴うならば、その瞬間にイキることは目標設定&周囲への宣言へと変わるのである。実際に能力が向上するなどによってイキった姿が現実のものとなるならば、それは結果として、理想像の実現に他ならない。

 

ここまでを端的にまとめるならば、

イキることは、虚勢を張る事であるが、最終的に虚勢を実勢へと昇華させられたならば、それはある種の理想像の実現であり、自己実現の一種である。言うなれば、持たざる者が持てる者へと成り上がるため下剋上のマインドである。

 

けんちくんのような陰キャには縁のない話ではあるが、ヤンキーの強さはここに集約されているように思う。「ダチや後輩を裏切りたくない/守りたい」といった言葉の数々の根底には、「恰好良く在りたい」が常に存在しているように思う。このある種の虚勢(理想像)が彼らの強さの源泉なのではないだろうか。社会全般で言われる「ヤンキーは社会に出ても強い」という言説の解像度を上げると以上のような結論に到達するのではないだろうか。

 

  イキり人生(笑)を経て思うこと

 

けんちくんは常にイキりで在りたい。当然死ぬまでである。

イキってないと死ぬ_とかではなく、イキりの真価を知っているから。

 

ここまで書いても、多分この感覚が分かる奴の方が少ないと思うんだ。

だってイキりきれていないから。(けんちくんもイキりきれていない)

人生の中で本気でイキる時間が人間には必要だと思う。

このマインドを早くに手に出来た方がきっと人生は上手くいく。私は信じている。

↑これに対して「幸せの価値観は人それぞれで∼」だのなんだの、講釈を垂れてくるようなタイプの人間は残念だけど一生幸せになんてなれないと思う(特大ブーメラン、I Kill)

 

俺は死ぬまでイキり。

歳を食おうが、どこかで今以上に恵まれる機会があったとしても。

このマインドを忘れず、いつまでも青くいたい。

 

全員俺のイキりで圧倒して、結果で殺してやるからよ。

首洗って待ってろよ、ボケどもが。

 

 

 

ファッションガチ恋(22)