どこまで下がる成長率 | Korea Economic News by KANI

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韓国経済を主題に日本語では報道されていないニュースを紹介します

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ミ( ゚w゚)彡 <最初にお断りしておきますが、今回のエントリーに含まれる記事2本のうち、1本は昨日10月9日付、もう1本は本日10月10日3時付になっています。ただし記事が書かれたのはもっと早い時間と見られ、引用された内容もさらに遡りますので、昨夜報道されたフランス・ベルギーの大手銀行デクシアの破綻は織り込まれていません。しかし、こうした大手銀の破綻はまったく予想されていなかったことではないので、記事の数値にはあまり影響はないと思われます。

http://toki.2ch.net/test/read.cgi/asia/1317628680/672
672 名前:蟹 ◆M6A1eiUUqQ [sage] 投稿日:2011/10/09(日) 17:37:26.80 ID:OLVTBpeg
経済成長率、どこまで後退するのだろうか? 【朝鮮日報 biz.chosun.com】
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2011/10/09/2011100900767.html
 “政策がまともに運用されるならば5%成長を維持することができる。” (今年の初めユン・ジュンヒョン企画財政部長官、当時)
 6月までは、政府の今年目標経済成長率は5%であった。しかし現在の政府の公式的な経済成長率目標は4.5%で、0.5%ポイント低くなった。しかし、これすら大変だという展望が出てきている。キム・チュンス韓国銀行総裁は先週の国政監査で、今年の成長率は“韓銀展望値の4.3%より低くなって4%を少し越える程度だろう”と話した。4.3%は韓国開発研究院(KDI)が推定した、我が国の潜在成長率水準だ。
 当初政府は、今年は所得改善と対内外需要回復にともなう設備投資増加によって、ゆるやかな回復傾向が続くと展望していた。特に輸出は堅調な回復傾向を継続すると同時に、消費と投資拡大で内需の成長寄与度が高まると期待した。これを土台に上半期は基底効果のために成長が鈍化するが、下半期からは輸出と内需両方が増加する‘上低下高’の姿を予想した。しかし8月から急速に進行している世界財政危機の悪化によって、私たちの経済は‘上低下低’の姿に変わっている。全世界に経済不安が広がったことで輸出が思ったより増えず、年中続く高物価は内需景気を不安にさせている。

◆IT不況がもたらした輸出鈍化
 2日に知識経済部が発表した我が国の9月貿易収支は14億ドルの黒字で、昨年同期より68%減少した。特に私たちの主力輸出商品である半導体やLCD、液晶デバイスの輸出が今年に入って減り続ける傾向にある。
 9月の半導体輸出は45億6800万ドルで、昨年の同じ月より4.2%減った。7月(-12.5%)と8月(-13.3%)より減少幅は減ったが、相変らず昨年ほどの成績を出せなくなっている。液晶デバイスの輸出規模も、7月(-21%)と8月(-21.6%)に続いて、9月も昨年同期より5.1%減って下降傾向を継続した。
 半導体やディスプレイなどIT品目の場合、米国とヨーロッパなど先進国が主要輸出対象国になるが、これらの国の経済が好転することはおろかますます悪化しているために、輸出にも赤信号が灯っている。今後の展望もそれほど明るくない。知識経済部は第四4半期輸出展望で、“先進国の需要萎縮により半導体輸出拡大は制限的で、ディスプレイは需給不均衡のために短期間での市況改善は難しいだろう”と展望した。
 この他にも政府は、私たちの輸出で高い比率を占める石油化学や船舶輸出に対して、“石油化学は世界的な需要停滞による市場萎縮の恐れがあり、船舶は供給過剰、船舶金融萎縮などで引渡遅延や発注減少が展望される”と明らかにした。
 来年の輸出展望も明るくない。三星経済研究所は来年度の韓国経済展望を発表するにあたって、“来年は世界経済成長率下落、日本地震にともなう反射利益消滅などで、輸出増加率が今年より大きく下落するだろう”と分析した。

◆高物価・小売り販売鈍化も、経済成長率を制限
 今年に入って物価が10ヶ月連続して4%以上の上昇率を見せているのも、経済成長を困難にさせている。一般的に物価上昇率が高まる場合、可処分所得が減ることになり、消費が萎縮して成長率が低くなるためだ。
 物価は上半期、口蹄疫・異常気候などの影響で農産物を中心に急騰したが、秋夕(チュソク)以後は農産物価格が安定を見せていて、昨年の基底効果もあり物価成長率上昇幅が大きく減ると予想された。しかし、世界財政危機の影響のため、ドルに対するウォンのレートが急騰し、公共料金が引き上げられるなど、9月の消費者物価も昨年同期より4.3%上昇した。
 世界財政危機の影響で、小売り販売が鈍化する恐れがあるという点も、経済成長率には不利な影響を及ぼすものと見られる。6日に企画財政部が発表した10月最近経済動向(別名、グリーンブック)を見ると、"小売り販売は世界景気鈍化憂慮などにともなう消費心理萎縮で、増加傾向が鈍化する可能性がある"として、"米国信用等級降格・世界景気鈍化憂慮などで金融市場変動性が拡大し、株価が下落するマイナスの資産効果(wealth effect)が憂慮される"と明らかにした。

◆政府・民間研究所、来年経済成長率展望値下方設定
 世界財政危機による世界景気鈍化により輸出が萎縮し、次第に内需にも影響を及ぼすと見られることで、来年の経済成長率展望も明るくない。
 まず、政府の来年経済成長率展望も後退している。政府は今年初めの経済展望で来年成長率を5%と予想したが、6月の'下半期経済政策方向'では4.8%に下げた。その後国会に予算案を提出する際には4.5%に下げた。パク長官は7日の国政監査で、来年経済成長率を尋ねる質問に"12月に入れば正確に知ることが出来るだろうが、来年経済成長率展望値の4.5%は下がる危険がある"と答えて、これさえも達成が容易ではない状況だ。
 民間研究所の展望はこれよりさらに低い。三星経済研究所は9月21日'2012年経済・経営環境展望'報告書で、輸出・民間消費など韓国経済の主要成長動力が冷え込むとして、来年成長率を3.6%に下方設定した。LG経済研究院でも、我が国の成長を引っ張ってきた輸出増加率は、今年20.9%から来年9.4%に急減すると見て、来年経済成長率を3.6%とした。現代経済研究所はこれより早く今年経済成長率4.2%が、来年は4.0%に落ちるものと展望した。
 特にこれまで景気に活力を吹き込んでいた雇用薫風も、下半期に入って弱くなるものと見られる。'8月雇用動向'では就業者数は1年前より49万人増加して、2004年9月(50万800)以来最大幅の増加傾向を見せた。しかし、一般的に質が良い製造業雇用が1年前より2万7000減少したことが明らかになるなど、20ヶ月ぶりに減っていたことが分かった。このため、金融市場の不安が実物経済に転移するのではないかという憂慮が出てきている。
 ソン・ミンジュン三星経済研究所首席研究員は雇用展望に対して、"就業者数が増える速度が下半期にはいって上半期よりは多少遅くなるだろう"と見通した。

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ミ( ゚w゚)彡 <続けて今日の東亜日報の記事もどうぞ。

http://toki.2ch.net/test/read.cgi/asia/1318154643/35,37
35 名前:蟹 ◆M6A1eiUUqQ [sage] 投稿日:2011/10/10(月) 09:03:14.57 ID:oLgWoNYq
来年成長率展望が最大2.8%まで後退、外国系相次ぐ下方調整 【東亜日報】
http://news.donga.com/Economy/3/01/20111009/40965024/1
http://news.donga.com/IMAGE/2011/10/09/40965473.1.jpg
 世界的な財政危機拡大により、来年初めの韓国の前分期対比成長率がマイナスに後退することもあるという展望が出ている。イタリアとスペインの信用等級が降格され、南欧財政危機が実物経済の危機に広がる兆しが現れていて、対外依存度が高い韓国経済も大きな打撃を受けるという予想だ。前分期対比成長率がマイナスを記録したのは、世界金融危機の最中だった2008年4分期(-4.6%)が最後だった。これに伴い、外国系投資銀行(IB)も、韓国の来年経済成長率展望値を次々低くしている。
 9日国際金融センターによれば、先月27日スイス最大金融会社のUBSは、今年と来年の韓国の経済成長率をそれぞれ3.3%と2.8%と見通した。6月に出した展望値3.8%(2011年)と4.0%(2012年)に比べると大幅に低い数値だ。国内外投資銀行や経済研究所で、来年韓国の経済成長率を2%台で展望したのはUBSが初めてだ。
 UBSだけでなく、他のIBなども韓国の経済成長率を相次いで下方修正している。フランスのBNPパリバは韓国の来年成長率を4.6%から3.4%に、バークレイズは4.1%から3.5%に引き下げた。来年韓国の経済成長率が4.0%以上を記録すると見ているIBは、野村(5.0%)とBoAメリルリンチ(4.6%)、ゴールドマンサックス、JPモルガン(各4.2%)の4社に過ぎなかった。
 国内の経済研究所も、来年韓国の経済成長率が4.0%以下に下がると見ている。三星経済研究所とLG経済研究院は最近、来年の経済成長率を3.6%と提示し、現代経済研究院は4.0%と見通した。韓国開発研究院(KDI)は来年成長率を4.3%と見通していたが、11月に下方修正する予定だ。
 来年の韓国の経済成長率が大きく鈍化するという展望が出てきているのは、ギリシャ財政危機が周辺国に広がり始めたことで、今年末からヨーロッパや米国など先進国で景気低迷が本格化するという憂慮が高いためだ。経済協力開発機構(OECD)は最近、今年4分期にドイツがマイナス成長に落ち、フランスとイタリア、英国などヨーロッパ主要国家と米国はゼロ成長に終わると予想した。米国とヨーロッパの景気低迷は短期間で克服されにくいだけに、対外依存度が高い韓国実物経済に大きな打撃を与えると予想される。
 すでに韓国経済の成長動力の輸出の増加速度は大幅に落ちている。先月の輸出は471億ドルで、前年同月対比19.6%増に終わり、8月輸出増加率(25.9%)よりはるかに鈍化した。8月鉱工業生産指数も昨年同月より4.8%増加したが、前月と比べると1.9%減だった。
 これに伴い、来年1分期には前分期対比成長率がマイナスまで落ち込む可能性があるという指摘もされている。ヨーロッパ財政危機が解決の糸口を見つけるまで、先進国の消費心理冷却が避けられないだけに、電子・情報技術(IT)、自動車など先進国景気に敏感な韓国の主力輸出業種では、当分実績悪化が続くことになるという観測だ。1年前と比較した前年同期比経済成長率と違い、直前分期に比べて経済規模がどれほど変動したかを見せる前分期対比経済成長率は、景気状況把握により適切な指標だ。
 ベ・サングン全国経済人連合会経済本部長は、“韓国の対中輸出依存度が高まっているが、大部分は中国を経て米国やヨーロッパへ向かう”として、“世界的な危機にともなって先進国の需要が減少すれば、先進国はもちろん中国に対する輸出も影響を受けて、来年1分期には前分期対比成長率がマイナスを示すこともある”と話した。

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ミ( ゚w゚)彡 <整理しましょう。成長率は前年(前年同半期や同四半期なども)比であらわされて、これの来年の展望値が、野村(5%)、BoAメリルリンチ(4.6%)、GSとJPモルガン(4.2%)、現代経済研究院(4.0%)、三星経済研究所とLG経済研究院(3.6%)、バークレイズ(3.5%)、BNPパリバ(3.4%)、UBS(2.8%)の順だったということですね。
 そして後半では、直前(四半期や月)比の成長率がマイナスになる可能性もあると指摘する内容になっています。もちろん直前比マイナスが続けば前年比もマイナスに近づいていくわけですが、最後の部分、これはワタクシが今まで見逃していた部分でして、「韓国の対中輸出依存度が高まっているが、大部分は中国を経て米国やヨーロッパへ向かう」。すでに対中国などでは部品素材分野の輸出も活発でした。日本が韓国にしていることを、韓国が中国にしているわけですね。中国でもバブル崩壊が近いとウワサされる昨今、爆弾だらけの世界です。